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いちごオレ36 ページ37

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私のひざにおそ松くんのふさふさの真っ黒の髪がのっかる。


曲がっていた背筋がピーンと伸びて

私は緊張気味だ。


おそ松くっくんが…私の膝に…

これって…どっどういうじょうきょ…!?


おそ松くんの顔の赤さが私に移ってしまったのか

まんべんなく、私の顔が赤い。

おそ松くんはと言うと、さっきまで不機嫌そうに

頬を固まらせていたのが嘘のように

目尻をとろんとさせて、

眉がハの字に下がっている。


みたことも無い、ゆるゆるの笑顔で目をアーモンド型に細めて

私の瞳を澄んだ眼差しで見つめてくる。


真上にある天井の電球が眩しいのか、

それとも、苦しいのか


どちらかは分からないけど、

片手の甲を額にのせて、腕で目元に影をつくった。


熱が籠った頬のまま、おそ松くんは目をつぶった。


長いくるくるの睫毛が、下に幼気に伸びている。


やっぱり、しんどいのかな…。そりゃ、39度もあるって言っていたし。


愛くるしさと同情の気持ちを絡めて、

おそ松くんの髪を撫でた。


気持ちよい撫で方なんて出来ないけど、楽になってくれたらな。


「ん。もうちょっと。下…」


「下…?」


か細い声がかかる。


耳の上を撫でているから、その下って…事は…


頬っぺた…かな。


おそ松くんに言われた通り、頬を親指の腹で優しく撫でる。

すると、くすぐったかったのかおそ松くんは、きゅっと下唇に力を入れた。


「違うってば。ここ…だし。」


眠たそうに目を開けては、目元に影をつくっていた片手で

私の手首を掴んだ。


掴んだ手のひらも、非常に熱くて呼吸の仕方も途切れ途切れになっていた。


手首を引かれて、ぺたっと私の手の甲がおそ松くんの

手入れされているであろう、つるつるの額にあたった。


ひんやりして気持ちいいのか、

口角が広がる。


「うっ…。」


こんな、おそ松くん。


見たこと無い…。


熱だというのに、ごめんなさい…


今のおそ松くん。



胸が苦しいくらい、可愛い…です…。



.

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設定タグ:おそ松さん , 松野おそ松 , 学生松   
作品ジャンル:恋愛
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MERORON - うへあさん» ご指摘ありがとうございます。脱字が多くて…。修正いたしました。 (2019年1月22日 23時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
MERORON - どりーさん» レス遅くてごめんなさい!そろそろ頑張って、完結させようと思っています。最後までよろしくお願いします! (2019年1月22日 23時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
うへあ - 16は、関節キスじゃなくて間接キスだと思います (2018年12月3日 21時) (レス) id: d83e57132d (このIDを非表示/違反報告)
どりー(プロフ) - あぁぁああ!!!コレ神作過ぎませんか!?キュンキュンが止まらないです!!! (2018年7月10日 19時) (レス) id: f196981f30 (このIDを非表示/違反報告)
MERORON - おそ松がーるさん» いやいや、こちらこそ!お召し上がりありがとうございます( ̄ー ̄ゞ−☆ (2018年5月15日 14時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MERORON | 作成日時:2018年3月13日 21時

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