【おそ松さん】 カラ松さんとカラ松ガール 【カラ松】

１０ガール ページ10

「おそ松くん、カラ松くんいる？」
「えっ」

トト子から松野さんの名前が出て思わず声を出してしまう。
おそ松くん、と呼ばれた男の人は口を尖らせてトト子と会話し始めた


「えー、俺じゃなくてカラ松なのー？」
「用があるのはトト子じゃなくてこの子」
「ん？あ、こんちはー」

トト子は私を指差す。
松野さんそっくりの彼は私に向かって物凄い軽い挨拶をする。
慌ててお辞儀をする。こんにちはって返しとけばよかった。


「んー、カラ松がモテるのはなんか癪に障るけど…
まあトト子ちゃんのお願いだったら聞くしかねーわな！」
「ありがとおそ松くん！」


おそ松？さん……なんて同士なんだろう……
トト子の言うことは聞くしかないよねわかる……

「Aちゃん」
「ファイオスッ！！なんすかトト子様！！」


私の意識が少しトリップしている間におそ松さんは家の中へと戻って行ったらしい。
トト子が私の耳元に顔を寄せて囁く


「トト子帰るからさ、上手い事やってよね」
「えっ、上手い事って何…」
「じゃあねAちゃん！終わったらトト子の家戻ってきてよー！？」
「ちょまっ、トト子！！？」


トト子は私の言葉など聞かずスキップをしながら自分の家へと帰って行った
知らない人の家の前に取り残される私。正直怖いっす。

「トト子なんなの…意味わかんないよ……」

先程の熱なんか忘れた体は風に吹かれる度に小さく震える。
寒くなってきたなぁ。


……もういっそここでとんずらしてやろうか。


「……なーんて、あははは」
「あれ、きみ昼の……」
「え？」



松野家から人が出てきた。またもや松野さんそっくり。

あれ、そっくりすぎない？ほぼ本人じゃない？
てか昼？きみ？あれ……？






「まつの、さん……！？」

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