【黒バス】木吉先輩の双子は転生系女子の様で~six~

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それからまた1週間が経ち、どうにか松葉杖を使える様になったAさんです

私って骨折部分が治るのが少し早いって言われたよやったね

現在は自宅のソファでテレビをボーッと眺めているのだが、あまり気分がよろしくない

だって、私の隣で鉄平が一緒にテレビを見ているんですもん

木「なあ、このタレントって結構人気あるけどあまり面白くねーよな」

(人1)「そうですかー? 私は結構好きなんだけどねー」

こんな感じに噛み合わないから余計に気分が悪いイラつく

この空気が嫌で、自室へ行こうと立ち上がると、鉄平も立ち上がった

木「手伝うぞ」

とかいう、善意で言っているであろう鉄平の言葉も、私からすれば迷惑で仕方がない訳で、大丈夫 と私が言っても残念ながら鉄平はついてくるのだ

辛いぜ

木「足元気をつけろよ」

(人1)「一々言われなくても分かってるから」

鉄平に体を支えられながら階段を登り切った時、ボソリと、鉄平がある事を口にする

木「中学に入学した時、弓道部はやめとけってもっと言っておけばよかったかなぁ…」

(人1)「…はあ?」

何を言っているんだ此奴は

木「だって、Aが弓道をやらなければ、こんな大怪我をする事もなかっただろ? それに…」

(人1)「………なよ」

木「え、A?」

(人1)「っけんな!! なぁにが私が弓道をやらなければよかっただあ? 勝手な事ほざいてんじゃねーよ!!」

ブチンと何かが切れ、捲し立てる様にして叫ぶ

(人1)「やりたくて私は弓道をやったんだ!! っ、大怪我をしたとしても、その怪我を弓道の所為にしないでよ!! それに私はっ、弓道が大好きなんだよ…。でも、近くで弓道を見るのが怖くなっちゃってるから、もうやる事は出来ないだろうね」

ハーハーと肩で息をする

はは、出来ないって完全に認めちゃったわ〜

もう弓道が出来ないって、思わない様に、言わない様にしていたのにな

木「……じゃあ、Aが傷つく事はなくなるな」

ばっかじゃねーの?

身体的に傷つく事が減っても、心が傷つく事はなくならないっての

(人1)「…鉄平何か、私みたいに大怪我をして大好きなバスケが出来なくなっちまえ。それで、私の苦しみを味わってみろ」

そう言うと、鉄平を押し退けて私は部屋に入って鍵を閉めた

ちらりと見た顔は、驚きと悲しみに染まっていたが、ざまあみろとしか思わなかった

(人1)「うっざい」

あー、早く高校に入ってバスケの出来ない体になってくれないかな

早く痛みに苦しむ顔を見たいとか思う私最悪w

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