288.nouvelle ページ38
(人1)「うわああああ!?」
外に出た瞬間、蒼摩君は全力疾走で走り出した
もう忘れられているとは思いますが、私は絶叫系が超絶に苦手何ですよ(181.nouvelle)
だからさ、もう、怖いったらありゃしない
羽「はい、とーちゃっく!!」
(人1)「…」
叔「…」
生き生きとした声で言う蒼摩君に、その彼の背中でぐったりとする私
そして
虹「…おい」
地の底から響いてきているんじゃないかと錯覚してしまう位に低い声を出しながら後からやって来た修造君を見た叔父さんは、言葉が出ないといった風に口をポカンと開けていた
因みに、この時の修造君は車椅子を抱えて走っていた
虹「っんでお前は外に出た途端に走り出してんだよ!! お前等の顧問に聞かなかったのか!? 俺が昇降口で待ってるって…!!」
そっと車椅子を置き、蒼摩君の両頬をむんずと掴みながら言った
羽「いひゃいいひゃい!! ごえんって!!」
私を背負っている為、両頬を掴む手を振り払うに振り払えないみたいだが、 絶叫系が苦手だと知っていながらも全力疾走されて少し苛ついている私は、この状況をじっと静かに眺めていた
暫くして気が済んだのか、修造君は満足した様子で蒼摩君の頬から手を離した
虹「ふっ、すっげー腫れてやんの」
羽「…お前がやったんだろうが。バーカバーカ、修造のバーカ!!」
虹「おまっ…」
そんな光景が途中から微笑ましくなった私は、現在写真を撮れない事に凄く落ち込んだ
叔「かなり元気な友達だね。はは、若いっていいなぁ」
そう言う叔父さんは、少し懐かしむ様な、寂しげな、そんな視線を2人に向けていた
(人1)「本当、元気ですよね。少しだけでいいから分けて欲しいです。…って、叔父さんも十分若いじゃないですか!!」
三十路の癖して20代前半と思われる人が若くない訳がない
叔「はは、見た目がそうだったとしても、中身が違うんだなあ」
(人1)「そういうもの、何ですかね」
…中身が違う、ね
羽「Aちゃん、そろそろ…」
(人1)「あっ、ごめんすみません!!」
そういや、蒼摩君の背中に乗ったままだった
叔「えぇと、腕疲れちゃった?」
羽「いえ、大丈夫です!!」
(人1)「叔父さん、それは遠回しに私が重いといってるんですかね」
叔「ち、違う違う!! Aちゃんって身長に比べて軽いし!!」
身長…
叔「あれ、2人共どうして落ち込んで…」
虹「此奴等、身長って言葉に敏感何ですよ」
叔「な、なるほど?」
よく分かっていないのか、叔父さんは首を捻りながらそう言った
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悠井乃(プロフ) - ゆっき○`∀´○さん» ありがとうございます!! まじですか凄い嬉しいです(*´∀`) 頑張ります!! (2016年11月23日 5時) (レス) id: 6dae7f5183 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき○`∀´○ - これすっごく面白いです!! この作品のファンになっちゃいましたよ!>∀<更新頑張ってください!! (2016年11月9日 18時) (レス) id: fb11fa833b (このIDを非表示/違反報告)
悠井乃(プロフ) - リズさん» ありがとうございます!! (2016年11月6日 21時) (レス) id: 6dae7f5183 (このIDを非表示/違反報告)
リズ - この作品面白いですね! (2016年10月31日 23時) (レス) id: 9929c522bf (このIDを非表示/違反報告)
悠井乃(プロフ) - マーチャさん» ありがとうございます!! 頑張りますね!! (2016年9月10日 11時) (レス) id: baf3c67520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠井乃 | 作成日時:2016年3月22日 17時