やられた!【1】 ページ9
あの夜のことから数日後。
私は未だあの2人に話を聞けていない。
いや、聞けないというか聞きづらいというか……。
あの次の日2人は何事も無かったかのように過ごしているし、勇気出して話かけてみようと思えばその場にいないし……。
場所の検討はついてたから後をつけたこともあるけど、気付いたときにはレイも混ざって3人でコソコソしているから更に聞きづらい状況に。
『あれ…私日常会話ぐらいしかあの3人と会話してないんじゃ……!?』
「Aどうかしたの?」
『えっ……って、ギルダ』
「珍しいわね、Aが考え込んでるなんて。……まるでエマみたいだわ」
『?最後なんて言ったの…?』
「あ、いや、なんでもないの」
私は「そっか〜」と返事を返す。
そういえばギルダ最近元気無いような気がするんだけど、どうかしたのかな…。
聞いてみようかな、と思っているとドンが私とギルダの名前を呼びながら走ってやってくる。
「お前らちょうどいいところに!ママが俺達のこと呼んでるんだ、一緒に行こうぜ」
『え、そうなの?』
「そうだったわ!Aに私もそれを伝えにきたのよ」
足を進めながら会話を続ける。
ドンは歩くのが少し早い。
『でもなんでママが?』
「それは俺も分からねぇんだよな〜。ただ俺達の他にもエマとノーマンとレイも呼ばれてる」
『……!!』
「A?」
『あ……いや、なんだろう楽しみだね!』
「だよな!俺らに特別なご褒美とかかな〜!」
「それはないんじゃないかしら……」
そして、呼ばれているという場所に着いてみるとまだ3人は来てなくて、ママだけがいた。
ママは私達が来たのを確認すると、
手元の時計のような機械を見て「レイ、ノーマン、エマー!」と、その3人がいるであろう場所に向かって呼びかけたのである。
数秒後、パタパタと足音を立てて奥の廊下から姿を表せた3人。
エマは私とドンとギルダを見て、少し驚いたように見えた。対して他2人は普段通りである。
ノーマンなんかこっちに手を振ってきた。
「お、揃ったな!」とドンが全員集合したことを確認すると、笑顔でママに話しかける。
一体、ママが私達を呼んだ理由はなんだろう……?
「何?ママ」
「お手伝い、頼めるかしら?」
『……お手伝い……?』
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仙里(プロフ) - シスター・クローネが自己紹介時にシスター・クローネとなっていますよ。すごく面白いです (2020年2月23日 21時) (レス) id: e74e5ba2d3 (このIDを非表示/違反報告)
hono - 私は最年長の三人組が推しだと思っていたのですが・・・フィルは思っていませんでしたwww確かに猫口可愛いですよね!!! (2019年2月15日 20時) (レス) id: 03d076c9eb (このIDを非表示/違反報告)
同志スターリン - 可及的速やかにコミンテルンの創設が必要である (2019年2月11日 16時) (レス) id: b0598bc4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ネック(プロフ) - あさん» 指摘コメントありがとうございます!女の子らしい肉体を…と思いそのような設定にしたのですが、確かに10歳の女の子、胸はまだ成長途中ですね……。早急に設定を変更させていただきます! (2019年2月11日 10時) (レス) id: 77510b3074 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 10歳なのに胸がそこそこって...小学生年齢に何を求めてるのでしょうか。少しその設定が引っ掛かりましたので今回は少し低めの評価を押させて頂きました。これからも頑張ってください。 (2019年2月11日 9時) (レス) id: 23fc808fab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネック | 作成日時:2019年1月26日 0時