二度としないで【1】 ページ28
それにしてもノーマン、エマにどう話すんだろう?
よりによって「内通者はレイ」だもんね…。
ショック受けちゃうだろうな──。
「それで?ダミーのロープどうだったの?「情報源」は…」
「ああアレな、俺」
『(!?)』
私はノーマンと一緒に驚いた顔でレイを見る。
「俺がママの内通者です」
「お前かよ!!!」
エマは「ガンッ」という音を出して驚いた。
近くの子供達は頭上に?マークを浮かべて通り去って行く。
「ごめん……思わずツッコんじゃったけどちょっと理解が…」
「はい!説明させて」
ノーマンが手を挙げてエマに説明をする。
その間レイに「お前はあまり驚かないのな」と言われたから知っていたことを伝えてみると、少し驚かれた。
「つまり、内通者って言っても敵じゃなくて、私達のためにずっとママの手下をやってたってこと?」
「うん……」
レイは、本当は門から帰って来たエマ達にすぐ打ち明けるつもりだったらしいが、色々予定外が重なってすぐには言わなかったらしい。
ママにも気付かれて、だから暴走を止める為にママもエマ達もどっちも制御してくれていたんだって。
「でも安心しろ、今は違う。バレちまったし改めて説得もされた。今度こそ「全員で逃げる」に協力するよ」
「……」
「らしくないね。レイは一度曲げなかったことは二度目以降も絶対曲げることないのに」
「……嘘だと思うの?」
ノーマンはずっと表情がおかしい。
レイを探るように見ていたと思ったら、今はエマに冷や汗を流しながら質問をしてる。
質問されたエマは「ううん嬉しい」と答えた。
「レイが改めて「全員」に力を貸してくれる。しかも今度は内側からママを騙せる情報もある。最高だよ!」
ニッコリとした笑顔でそう言ったエマだが、直後「でもそっか……」と真剣な顔をして話を続けた。
「ずっと知ってたんだね全部……辛かったよね……知ってて黙って見送って…何人も何人も……ねぇ…1個いい?
発信機の「実験」って誰かの耳で試したってこと?」
……あ。
そうだ、レイが実験をして壊し方を突き止めたなら兄弟は──。
「その子…。いや、その子達?どうなったの?出荷時期早まったりしてないよね?
私達のために誰か”犠牲”にしてないよね?」
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仙里(プロフ) - シスター・クローネが自己紹介時にシスター・クローネとなっていますよ。すごく面白いです (2020年2月23日 21時) (レス) id: e74e5ba2d3 (このIDを非表示/違反報告)
hono - 私は最年長の三人組が推しだと思っていたのですが・・・フィルは思っていませんでしたwww確かに猫口可愛いですよね!!! (2019年2月15日 20時) (レス) id: 03d076c9eb (このIDを非表示/違反報告)
同志スターリン - 可及的速やかにコミンテルンの創設が必要である (2019年2月11日 16時) (レス) id: b0598bc4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ネック(プロフ) - あさん» 指摘コメントありがとうございます!女の子らしい肉体を…と思いそのような設定にしたのですが、確かに10歳の女の子、胸はまだ成長途中ですね……。早急に設定を変更させていただきます! (2019年2月11日 10時) (レス) id: 77510b3074 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 10歳なのに胸がそこそこって...小学生年齢に何を求めてるのでしょうか。少しその設定が引っ掛かりましたので今回は少し低めの評価を押させて頂きました。これからも頑張ってください。 (2019年2月11日 9時) (レス) id: 23fc808fab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネック | 作成日時:2019年1月26日 0時