鬼ごっこをしましょう【１】 ページ19
あれから数日後。
エマが出した案は「ノーマンが鬼でみんなが逃げる」という、頭と体を使った”遊びのフリ”をした訓練をすることだった。
体の使い方をエマが。
頭の使い方をノーマンとレイが。
そして私は皆のサポートを。
毎日続けると皆最初の頃より頭と体の使い方が上手くなった。この調子。
「みんなと仲良くなりたいの。鬼ごっこしましょう」
──と、そんなときだ。
シスターが話しかけてきたのは。
「邪魔しに来たか？」
『問題ない…と思う。きっと何もでないよ』
「僕らは皆レベルの高い鬼ごっこで遊んでいるだけ。邪魔されることもない」
ノーマンがそう言う。
子供達は純粋に喜んでいてやる気満々だ。
「あ、これって”チャンス”だよね！敵を知るチャンス！」
「あぁ、そうだな」
『うん！』
勝負の時間は２０分。
探り合いの鬼ごっこが始まった。
だが、いつものノーマンが鬼の鬼ごっこではない。
シスターはどんな動きをするのか分からないのだ。
だからまずはいつも子供達を見るように、木の中でシスターの動きの情報を集める。
「A見て」
『ノーマン？』
「あれ……」
『！！』
バラバラに動いていたはずの子供達が１ヶ所に集まっていく。
そこへ、身を潜めていたシスターが子供達をまるごと捕まえた。
『な、なんで…一体どうやって……』
「これだ。このマークを切り抜いた｢木の葉｣や花を道々に並べて年少者に興味を持たせて集めたんだよきっと」
『見かけはああだけどそういう手も使うんだね』
ノーマンが小声で「ここは危ない、少し離れよう」と言ったので、頷いてその場を離れる。
『近くにいるレイと合流しよう』
「だね…！僕から離れないようして。危ないから」
『分かった…！』
レイの元に急いで走る。
その間にも年少者はどんどん捕まっていった。
シスターは強い。体力もある。
頭を使って逃げるのが上手いギルダやアンナ、体を使うのが上手いドン、トーマ、ラニまでもすぐに捕まえてしまった。
『あ…！ノーマン見て！！フィルとビビアンが！』
「まずい！」
「私が行く！」
『ちょっ、エマ！？』
エマが勢いよく飛び出した。
そしてフィルとビビアンが捕まる数mのところを一瞬で抱えて逃げる。
見ると岩石場に向かっていくようだ。
なるほど、そこなら隠れられる。
「エマがいつ捕まるか分からない、僕らも急ごう」
『うん！』
私とノーマンはレイの元へ再び急いだ。
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仙里(プロフ) - シスター・クローネが自己紹介時にシスター・クローネとなっていますよ。すごく面白いです (2020年2月23日 21時) (
レス) id: e74e5ba2d3 (このIDを非表示/違反報告)
hono - 私は最年長の三人組が推しだと思っていたのですが・・・フィルは思っていませんでしたwww確かに猫口可愛いですよね！！！ (2019年2月15日 20時) (レス) id: 03d076c9eb (このIDを非表示/違反報告)
同志スターリン - 可及的速やかにコミンテルンの創設が必要である (2019年2月11日 16時) (レス) id: b0598bc4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ネック(プロフ) - あさん» 指摘コメントありがとうございます！女の子らしい肉体を…と思いそのような設定にしたのですが、確かに10歳の女の子、胸はまだ成長途中ですね……。早急に設定を変更させていただきます！ (2019年2月11日 10時) (レス) id: 77510b3074 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 10歳なのに胸がそこそこって...小学生年齢に何を求めてるのでしょうか。少しその設定が引っ掛かりましたので今回は少し低めの評価を押させて頂きました。これからも頑張ってください。 (2019年2月11日 9時) (レス) id: 23fc808fab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネック | 作成日時：2019年1月26日 0時
