殺 し 屋 少 女【マフィア松】

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がれきを踏みながら足をすすめていると、小さなうめき声をあげる男が縮こまっていた




頭から血が流れているものの足への損傷はさそうだ






すっと近寄り、男の頭に銃を押し付ける






「そこのお前」




「…っ！し、侵入者…」




「私をお前たちのボスの元へ案内しろ」








しばらく無言のにらみ合いが続き、男は怯えたように息を吐き出すとフラフラと立ち上がった






私は銃を下ろす







「ここはあのお方の領地…こんなことして、生きて帰れると思うな…」





「あのお方…？ここの主ってこと？」





「そうだ。俺たちはその名を口にすることすら許されない」





「へぇ…。まぁ、そのボスを含めあんた達は全員皆殺しにするから安心して」





「…っ、」







さっきの混乱のせいでエレベーターなどの機械は使えないため、非常階段で上を目指す







ひたすら階段を登り続けるとようやく最上階にたどり着いた





足がふらつきそうになるのを我慢する







奥へと進んで行くと大きな鉄扉がすがたを現した








この扉の奥か…






「案内ご苦労さま」






にこりと微笑んで男の心臓に銃を撃つ。






すると機械的な音が響き、男が倒れるのと同時に扉が開いた。





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