24 - 2 ヒーロー ページ38
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どのunitのstageも、涙なしでは見られなかった。
どんなunitにも、『暗黒時代』とも言う途轍もなく苦しい時期があって
仲間とぶつかったりすることも乗り越え、今こうして笑顔で舞台に立っている。
その舞台は、どんなに美しいことだろう。
どんなに、楽しいことだろう。
「A！！
……ん？泣いてるのか？」
大きな声の筈だが、歓声と比べたらそれは小さくも感じる。
「…まさか
泣いてるのは千秋くんじゃないの？」
「いやっ、泣きそうにはなったが…！
ヒーローは泣かないんだぞ！」
間抜けな台詞に思わず吹き出したAに
赤い衣装のheroは、舞台袖から客席を眺めて微笑んでいた。
「………まあ、…小さな頃から夢見ていたヒーローになって、その上こんなにも綺麗な舞台で沢山の人を笑顔にできるんだ
嬉しくない筈がないだろう？」
いつものうるさい男子高校生ではなく
その時の千秋は、1年の頃の、大人しかった少年を一瞬連想させた。
「……、そうだね」
「…叶うのなら
この素晴らしい記憶だけを、ずっと繰り返していたいとも思うくらいに」
その台詞に、Aは目を丸くして顔を上げた。
彼女の反応に、慌てて『無理だからな！？』とfollowをいれて。
「これからは、もっと広い世界に出るんだ
当然、知らない人に出会うのは怖い
違う価値観を持つ人とぶつかるのが怖い」
握ったheroの手は、震えていた。
赤い、星の描かれた背中が、小さく見えた。
「…だが、それ以上に
今以上の人を笑顔にできる
今以上の舞台で、この仲間と笑っていられる」
『夢ができた』と、heroは続けた。
きらきらと、光るサイリウムの灯りを瞳に映して。
「もっともっと沢山の人を笑顔にしたい！
奏汰、南雲、仙石、高峯と、もっともっと歌いたい！」
振り返って、また、笑った。
「もっと、おまえのことを知りたい！A！」
そう言い放った千秋の隣に歩み寄ってきた奏汰が、にっこりと微笑んだ。
優しく、笑っている。
「…だから、いつでも呼んでくれ！
困ったとき、泣きたいとき
勿論、嬉しくて誰かに話したいときでも
どうでもいいときでもいい！
俺はお前の元にすぐ駆けつける！」
そんな奏汰と千秋を遠くから、『子供達』が目にいっぱい涙を溜めてじっと見ている。
「俺は友達として！
一生お前のヒーローでいると約束する！」
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まひる(プロフ) - 雪羅さん» 時間なんて気にしません！！←ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡自分勝手な妄想ばかりですがそう言っていただけると凄く嬉しいです(人*´∀｀)他の妄想にもお付き合いいただけると嬉しいです〜(*´∇｀)ﾉ (2020年9月23日 19時) (
レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 今更ですが完結おめでとうございます！漫画化、アニメ化してほしいほどまとまっていてワクワクするストーリー、とてもすごかったです。これからもまひる様のお話を楽しみにしてます！ (2020年9月23日 8時) (レス) id: 97af87c013 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - Mashiro Lioさん» 最後までお付き合いいただきありがとうございました！普通のところとシリアスのところの対比が上手く伝わったようで良かったです(*’ｰ’*)ﾉまた、地の文に多少英語があるのは、この第４章の視点が司くんの為、和製英語等は英語表記、ということです(*´-`) (2020年8月17日 8時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - 無気力のおにぎりさん» 最後までありがとうございました！他の作品も徐々に進めますね｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ご期待に添えるよう頑張ります(人*´∀｀) (2020年8月17日 8時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro Lio(プロフ) - 完結おめでとうございます！｢シナリオ『spring』へ戻る。｣というのが、わかってはいつつも何だかひんやりした感じを受けて、本編との対比が……。最後は無事｢ズ！！｣に移行できたということですかね。ところで最後の方、地の文に英語が増えたのは、なぜでしょうか？ (2020年8月17日 7時) (レス) id: 97626e8ffb (このIDを非表示/違反報告)
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