20 - 4 青春 ページ12
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stageから見下ろした景色が彼らにとって意味することは
もう、『青春の終わり』に近かった。
「あーぁ、終わった終わった」
stageの上でアイドルらしからぬ姿でしゃがみこみ、衣装のまま、
誰もいなくなったのに消えない淡い明かりの中にいた。
「…そうだねぇ」
何処か煮えきらない返事に、レオは少し視線を移すもすぐ何事もなかったかのように真顔になった。
そうして変わらず客席を見下ろしている。
「…、
……ねぇ、…れおくん」
いつもと違う呼び方に反応が遅れたのか、それともわざとなのか。
レオは少し遅れて返事をした。
「…、
なぁに、セナ」
Emeraldの瞳は、決してSapphireの瞳と交わらない。
どちらも綺麗なまま、客席を見下ろしている。
「…、楽しい？今」
感傷に浸りたいのか
何か意図があるのか
レオには2択の考えが浮かんで、そうしてすぐ、考えるのを止めた。
「セナと歌える
リッツ、ナル、スオー、…そしてAがいる
このKnightsがあるだけで幸せ
なんなら、Knightsがあるなら他の何にもなくたっていい」
それは本当に正直な答えだった。
素直に、そう思っていること。
″普通″が当たり前ではないことを知っている彼らの、″普通でいられることへの″幸せ。
「……そっか」
泉は茶化すこともなく、そう返して黙る。
2人とも、衣装をすぐ脱ごうともせず、stageに、客席に残る余韻を肌に感じて。
程よい熱気に、身を委ねて。
「レオ、泉、ここにいたんだ
探したよ、楽屋にいないから」
「…A
ああ、うん、ごめんねぇ」
振り返って、Aに促されるままstageを後にしようとする泉に、
しゃがんだまま動こうとしないレオ。
「レオ、衣装に皺…」
「卒業だなぁ」
自棄に大きく、その声は響いた。
泉ははたりと足を止め、Aはピシャリと固まった。
「…どうしたのぉ、れおくん」
「A、これからどうするの？」
初めてレオが振り返り、Aをまっすぐ見据えた。
曇りのない真っ直ぐなEmeraldに、澄んだAlexandrite。
陽や明かりに当たると、そのAlexandriteは緑から赤へと姿を変える。
「…」
「おれはアイドルを続ける
″このまま″じゃ、″止まった″まんまだ
…おまえは、どうすんの？」
赤い宝石の奥が僅かにくすむのを
レオは確かに、じっと見ていた。
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まひる(プロフ) - 雪羅さん» 時間なんて気にしません！！←ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡自分勝手な妄想ばかりですがそう言っていただけると凄く嬉しいです(人*´∀｀)他の妄想にもお付き合いいただけると嬉しいです〜(*´∇｀)ﾉ (2020年9月23日 19時) (
レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 今更ですが完結おめでとうございます！漫画化、アニメ化してほしいほどまとまっていてワクワクするストーリー、とてもすごかったです。これからもまひる様のお話を楽しみにしてます！ (2020年9月23日 8時) (レス) id: 97af87c013 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - Mashiro Lioさん» 最後までお付き合いいただきありがとうございました！普通のところとシリアスのところの対比が上手く伝わったようで良かったです(*’ｰ’*)ﾉまた、地の文に多少英語があるのは、この第４章の視点が司くんの為、和製英語等は英語表記、ということです(*´-`) (2020年8月17日 8時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - 無気力のおにぎりさん» 最後までありがとうございました！他の作品も徐々に進めますね｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ご期待に添えるよう頑張ります(人*´∀｀) (2020年8月17日 8時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro Lio(プロフ) - 完結おめでとうございます！｢シナリオ『spring』へ戻る。｣というのが、わかってはいつつも何だかひんやりした感じを受けて、本編との対比が……。最後は無事｢ズ！！｣に移行できたということですかね。ところで最後の方、地の文に英語が増えたのは、なぜでしょうか？ (2020年8月17日 7時) (レス) id: 97626e8ffb (このIDを非表示/違反報告)
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