20 - 3 二律背反 ページ11
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「Knightsは前半1位通過
そのKnightsの中でも1位になって、王に認められて、望み通り王を司に託した
…なのに不満そうだね、嵐」
手を後ろに回し、そう言ったAに、嵐は小さく笑い返してから頬を膨らませた。
「そりゃあ嬉しいわよ
アタシが最も輝く舞台だし
皆がアタシを見てくれる、愛してくれる
嬉しくないはずがないじゃない」
「じゃあ、どうしたの？」
微笑んだまま頭を傾けたAに、嵐は複雑な表情を返した。
怒っているのか悩んでいるのか、端から見ればさっぱりわからないような。
「…、
…アタシばっかり責められてる」
独り言のように漏れたその言葉に、Aは目を丸くさせた。
どくん、と心臓が大きく動いた。
嵐も目を丸くさせ、慌てて言葉を補う。
「あ
……ええっとね、これは違うの、」
「私、嵐を追い詰めてる…？」
嵐の頭に過るのは、己を責め立てる言葉の数々。
笑みが薄々としてきて、目線も落ちる。
「……、アタシ1人じゃ、何もできない」
また、ぽつり。
「嵐、？」
触れようとした手を、取ることもできずに。
「…アタシ、あんたのこと泣かせてばかり
…あの子の言う通り
……あんたの騎士に、アタシはなれてない」
嵐の顔の寸前で制止した手。
『意味がわからない』と、笑みには明確にそう書いてあった。
「…何を、……言ってるの？」
確実に噛み合わなくなっていく歯車に、見て見ぬふりをして。
「…ねぇ、
…アタシに隠し事、してる？」
「…え」
小さな一歩で少しずつ踏み込んで、
「………、」
「…嵐、」
そうしてまた、笑顔で覆い隠した。
「…いや、いいの
忘れてちょうだい、ちょっと疲れちゃったのよね、本気出しちゃって」
立ち上がって、いつも通りの笑顔を取り繕い
忘れた頃に、行き場を無くしていた手を受け入れる。
「ごめんごめん、大丈夫だから
本当にごめんなさいね、だからそんな顔しないで？」
柔らかい頬に触れて、微笑む。
互いに向けた笑みが、傷付いたような笑みだというのを互いで見て感じ取りつつ、
笑みを貼り付けた本人が、そうと気付かない。
「ありがと、Aセンパイ
…気にしないで
あんたはアタシが守るから」
『演者』と『そうでない者』
それらの違いが、無意識のうちに摩擦を産み出し、私達の行く手を阻んでいた。
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まひる(プロフ) - 雪羅さん» 時間なんて気にしません！！←ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡自分勝手な妄想ばかりですがそう言っていただけると凄く嬉しいです(人*´∀｀)他の妄想にもお付き合いいただけると嬉しいです〜(*´∇｀)ﾉ (2020年9月23日 19時) (
レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 今更ですが完結おめでとうございます！漫画化、アニメ化してほしいほどまとまっていてワクワクするストーリー、とてもすごかったです。これからもまひる様のお話を楽しみにしてます！ (2020年9月23日 8時) (レス) id: 97af87c013 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - Mashiro Lioさん» 最後までお付き合いいただきありがとうございました！普通のところとシリアスのところの対比が上手く伝わったようで良かったです(*’ｰ’*)ﾉまた、地の文に多少英語があるのは、この第４章の視点が司くんの為、和製英語等は英語表記、ということです(*´-`) (2020年8月17日 8時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - 無気力のおにぎりさん» 最後までありがとうございました！他の作品も徐々に進めますね｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ご期待に添えるよう頑張ります(人*´∀｀) (2020年8月17日 8時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro Lio(プロフ) - 完結おめでとうございます！｢シナリオ『spring』へ戻る。｣というのが、わかってはいつつも何だかひんやりした感じを受けて、本編との対比が……。最後は無事｢ズ！！｣に移行できたということですかね。ところで最後の方、地の文に英語が増えたのは、なぜでしょうか？ (2020年8月17日 7時) (レス) id: 97626e8ffb (このIDを非表示/違反報告)
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