19 - 5 マスカレード ページ6
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「…嵐
こんなとこで何してるの？」
私服に身を包んだAに、顔を上げるや否や嵐は笑みを取り繕った。
「Aセンパイ
奇遇ねェ、今日はプロデュース無かったの？」
「今日は買い出しとか、色々
衣装の布とか足りなくて」
「大変なことばっかり押し付けちゃってごめんね
アタシも何か手伝う？」
「ううん、もう終わりだから
嵐こそ、遅い時間に何してるの？」
互いに大きく取り繕った表情が剥がれることはない。
どちらかがその場を離れることでしか、その仮面は壊せない。
そう、お二方はとても優しい人だから。
「あー…、うん、そうねェ
……」
『弱みは美しくない。』
彼らを縛るのは、過去。これまでの環境。
そして、″性格″。
「……あ、ううん、いいの、話さなくても
ちょっと気になっただけだから、気にしないで
スタフェスとか、いっぱいあった後の返礼祭だもんね」
「…いや、違うの、そういうんじゃなくて」
「お姉さま！鳴上先輩！」
車からその姿を見かけて駆けてくれば、崩れそうになっていた仮面は容易に取り繕われた。
私は『Knightsの可愛い末っ子』だから。
「あら、司ちゃん
お家の用事は？もういいの？」
「ええ、取り敢えずは峠を越えましたし
それより申し訳ありません、star light festivalを終えたとはいえ、返礼祭に差し掛かる重要な時期に…」
「家の用事は仕方無いよ、大丈夫
それに、Knightsの良さはぶっつけ本番でもちゃんとできるところだしね」
末っ子に、『弱み』は見せられない。
その笑みは、そうはっきりと私に語りかけていた。
でも、私はそのままでいいとは思わない。
「ありがとうございます、お兄さま、お姉さま
そしてご迷惑ばかりで申し訳ないのですが
司には、お兄さまとお姉さまにどうしても、お願いしたいことがあるのです」
ベンチに腰掛け、珈琲の紙コップ片手に微笑む嵐に、
ベンチの傍に立ったまま、こちらに顔を向けたA。
「なぁに、司ちゃん」
「いいよ、司だからね」
″弟″の役割は、″兄″や″姉″達に負担をかけることではない。
「この朱桜司が、返礼祭で先輩方に勝ったら
Knightsの皆さんで一緒に、海に行きたいのです」
常に妖艶で、紳士的な笑みを。
時には兄でさえ、惑わすほどの。
「末っ子の小さな我儘と思って
頭の片隅にでも入れておいてくださいまし」
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まひる(プロフ) - 雪羅さん» 時間なんて気にしません！！←ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡自分勝手な妄想ばかりですがそう言っていただけると凄く嬉しいです(人*´∀｀)他の妄想にもお付き合いいただけると嬉しいです〜(*´∇｀)ﾉ (2020年9月23日 19時) (
レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 今更ですが完結おめでとうございます！漫画化、アニメ化してほしいほどまとまっていてワクワクするストーリー、とてもすごかったです。これからもまひる様のお話を楽しみにしてます！ (2020年9月23日 8時) (レス) id: 97af87c013 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - Mashiro Lioさん» 最後までお付き合いいただきありがとうございました！普通のところとシリアスのところの対比が上手く伝わったようで良かったです(*’ｰ’*)ﾉまた、地の文に多少英語があるのは、この第４章の視点が司くんの為、和製英語等は英語表記、ということです(*´-`) (2020年8月17日 8時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - 無気力のおにぎりさん» 最後までありがとうございました！他の作品も徐々に進めますね｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ご期待に添えるよう頑張ります(人*´∀｀) (2020年8月17日 8時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro Lio(プロフ) - 完結おめでとうございます！｢シナリオ『spring』へ戻る。｣というのが、わかってはいつつも何だかひんやりした感じを受けて、本編との対比が……。最後は無事｢ズ！！｣に移行できたということですかね。ところで最後の方、地の文に英語が増えたのは、なぜでしょうか？ (2020年8月17日 7時) (レス) id: 97626e8ffb (このIDを非表示/違反報告)
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