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「…おや
『あのひ』ぶり、ですね」
「カミナリさんに司くん、それにリッツくん」
「おお、揃っておるのう」
初めて”事務所”に足を踏み入れたその日。
珍しい組み合わせで、彼らは私達を見るなり小さく微笑んだ。
「そうだ、ずっといいたかったんです」
「はい？」
「…ありがとうございます
Aを、ぼくらをたすけてくれて。
きづいてくれて、ありがとう
ぼくたちの、『こえなきたすけ』をよぶ『はた』に」
優しい笑みが、心に刺さる。
『私は何もやっていないのに』と心のどこかで何かが呟くのを聞く。
「あなたたちこそが、Aの『ひーろー』
いえ、『きし』、ですね」
「…、最初からあの世界を知って私達を突き動かした凛月先輩
お姉さまの為にあらゆる手を使って世界を変えようとした瀬名先輩と、レオさん
……最後の最後でお姉さまに手を伸ばした鳴上先輩
先輩方ですよ、感謝されるべきは」
「スーちゃん、そんなこと」
身近でただ眺めていただけの、傍観者なんて
「…ぼくは、きおくがなくて、ただなすがままの『にんぎょう』のようなそんざいでも
『いし』をもって、ぼくらにたちむかってきたものにならばせいいっぱいのかんしゃをしたいんです
だから、あなたもですよ、つかさ」
「…お主らは皆で力を合わせ、シナリオと戦ったのじゃ
役に立たないといったら、『シナリオ』に歯向かえなかった我輩たちこそ『役立たず』じゃよ」
「そうだネ
ぼくたちは姉さんに、これを一生罪として背負っていくわけだかラ」
けたけたと笑う彼らを、私が否定することは出来なかった。
彼らだって、何度も戦ってきたのだから。
「…、貴殿方だって
これまでずっとお姉さまを守ってこられた
私は先輩方にも、感謝をお伝えすべきだと思います
本当に、ありがとうございました」
礼をすれば、彼らは顔を見合せ困ったような顔をする。
何とも言えないまとまらなさに、『とにかく』と夏目が笑った。
影もない、晴れやかな笑みで。
「ボクからもありがとう、『騎士』さんたち
これからもずっと、姉さんと一緒にいてあげてネ」
「…言われなくとも
あんたらもたまには会いに行ってあげなよ
Aが皆に囲まれて笑ってるのが、俺は一番好きだから」
『好き』を忘れないで
それぞれが歩む道の途中でまた、大切なものを見失ってしまわないように。
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まひる(プロフ) - 雪羅さん» 時間なんて気にしません！！←ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡自分勝手な妄想ばかりですがそう言っていただけると凄く嬉しいです(人*´∀｀)他の妄想にもお付き合いいただけると嬉しいです〜(*´∇｀)ﾉ (2020年9月23日 19時) (
レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 今更ですが完結おめでとうございます！漫画化、アニメ化してほしいほどまとまっていてワクワクするストーリー、とてもすごかったです。これからもまひる様のお話を楽しみにしてます！ (2020年9月23日 8時) (レス) id: 97af87c013 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - Mashiro Lioさん» 最後までお付き合いいただきありがとうございました！普通のところとシリアスのところの対比が上手く伝わったようで良かったです(*’ｰ’*)ﾉまた、地の文に多少英語があるのは、この第４章の視点が司くんの為、和製英語等は英語表記、ということです(*´-`) (2020年8月17日 8時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - 無気力のおにぎりさん» 最後までありがとうございました！他の作品も徐々に進めますね｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ご期待に添えるよう頑張ります(人*´∀｀) (2020年8月17日 8時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro Lio(プロフ) - 完結おめでとうございます！｢シナリオ『spring』へ戻る。｣というのが、わかってはいつつも何だかひんやりした感じを受けて、本編との対比が……。最後は無事｢ズ！！｣に移行できたということですかね。ところで最後の方、地の文に英語が増えたのは、なぜでしょうか？ (2020年8月17日 7時) (レス) id: 97626e8ffb (このIDを非表示/違反報告)
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