Story 25『 React or … 』 ページ43
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「…今年も、始まったようじゃよ
『最終プログラム』が」
「…漸く気付いたようですよ、”あの子達”も
この『シナリオ』を動かすことがどれ程困難な事か」
「…諦めてしまったら、僕達もそこで終わりだけれど
大丈夫なんだろうね？」
風に揺れた髪に隠れたその表情。
「…ぼくたちはそれをわかっていてなお、
”あのこたち”にそれを”おしつけた”
それでも、あのこたちはいま、はしってるんです」
「…奏汰にいさん
…ボク達は、抗える可能性が少しでもある彼らに託したんダ
そうしてボク達は、その彼らの手助けをすル」
隠れたそれから零れるのは、静かな涙。
「…そうだね
今年で終わることを、願おうか
ねえ、愛する友たちよ」
「お師さーん
ナルちゃんに頼まれたこと、やりにいくでー？」
ひとり、部屋から静かに出ていった。
「ししょー、時間です！」
「…願うだけじゃなイ
叶えるんだよ、彼らと共にボク達ガ」
ふわり、甘い香りを漂わせてまたひとり。
「零くん
行くよ、時間なんでしょ」
「…やる気あるのぅ、よいよい
……ぼうっとしておられんな、我輩も」
赤い空に溶ける瞳が、またひとつ。
「渉、先に行ってるよ」
「…ええ、もう時間が無い
急ぎましょうか」
青い髪が、窓の外へと消えた。
静まった部屋の中には、ひとり。
「奏汰」
他人が来るにも目もくれず、袖で目元を拭って。
「……、奏汰
行こう、瀬名に頼まれたことをしに」
「…すみません
ちあき、ありがとう
なにもきかずに、いっしょにいてくれて」
ぎゅっと、力強く涙を拭って。
「…ごめんなさい、ちあき、A」
「行くぞ、奏汰
後輩達が待ってるぞ」
───time limitまで、あと僅か。
「……ええ、いきましょう」
その手が、彼女を掴むか
それとも、
宙を切るか。
最後には誰ひとり、部屋に残らない。
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まひる(プロフ) - 雪羅さん» 時間なんて気にしません！！←ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡自分勝手な妄想ばかりですがそう言っていただけると凄く嬉しいです(人*´∀｀)他の妄想にもお付き合いいただけると嬉しいです〜(*´∇｀)ﾉ (2020年9月23日 19時) (
レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 今更ですが完結おめでとうございます！漫画化、アニメ化してほしいほどまとまっていてワクワクするストーリー、とてもすごかったです。これからもまひる様のお話を楽しみにしてます！ (2020年9月23日 8時) (レス) id: 97af87c013 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - Mashiro Lioさん» 最後までお付き合いいただきありがとうございました！普通のところとシリアスのところの対比が上手く伝わったようで良かったです(*’ｰ’*)ﾉまた、地の文に多少英語があるのは、この第４章の視点が司くんの為、和製英語等は英語表記、ということです(*´-`) (2020年8月17日 8時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - 無気力のおにぎりさん» 最後までありがとうございました！他の作品も徐々に進めますね｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ご期待に添えるよう頑張ります(人*´∀｀) (2020年8月17日 8時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro Lio(プロフ) - 完結おめでとうございます！｢シナリオ『spring』へ戻る。｣というのが、わかってはいつつも何だかひんやりした感じを受けて、本編との対比が……。最後は無事｢ズ！！｣に移行できたということですかね。ところで最後の方、地の文に英語が増えたのは、なぜでしょうか？ (2020年8月17日 7時) (レス) id: 97626e8ffb (このIDを非表示/違反報告)
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