12 - 4 宣戦布告 ページ40
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「凛月
おはよう」
笑ったAは、いつもと変わらなかった。
いつもと変わらず、微笑んで、隠している。
「おはよ」
ひらりと手を振って、隣に来たA。
敢えて、表情は見ずに名前を呼んだ。
「あのさ、A」
普段通りに、言った。
「俺の前じゃ、普通でいいんだよ」
はたりと、隣を歩いていた足が止まる。
少し後ろで、小さな声で。
「…昨日の、凛月の答え？
……”私”を知りたいっていうのも、凛月が知ってることは少しだけっていうこと
…本当に、？」
少し差がついてから、漸く足を止めて、振り返る。
凛とした瞳は、まっすぐこちらを向いていた。
「そのままの意味だよ」
そう言って、黙って。
「………、何やってんのぉ
校舎はすぐそこなのに何でこんなとこで二人して突っ立ってるわけぇ？」
「あら、凛月ちゃんとAセンパイ
おはよォ」
「お姉さま、お兄さま方、お揃いで
おはようございます」
普段通りに見えて、急にぎくしゃくとした空間。
Aは不意に俯き、何も言わなくなった。
そこに、元凶は現る。
「おやおやおや、Knightsの皆さん、そしてAさん、お揃いで…☆
今日も良い天気、美しいですねえ、Amazing…☆」
「ふふふ
渉の元気な声が頭に響くね
ご機嫌よう、Knights
君達の雰囲気は、回りの世界が霞んでしまう程だよ」
くすくすと、英智は笑う。
それを見て、泉は不機嫌そうな顔で言った。
「…御託並べてる暇あるなら
言いたいことさっさと言えば」
同じクラスメートでも、愛想は悪い。
Aのことで相当不機嫌なようだった。
「そう急かさないでよ
僕、今日は気分が良くてね
君達に良い知らせと悪い知らせを持ってきたんだ
どちらから聞きたい？」
「…どっちでもいーよ、エッちゃん」
何となく、警戒心が煽られるように、Aの手を握る。
すると、英智は笑った。
「お気に入りだね、凛月
じゃあ、良い知らせから
…近々君達の”王さま”が帰ってくるよ
早ければここ3日以内には」
「あの王さまが、？」
怪訝そうな顔もお構いなしに英智は言い放った。
「そして、君達にとっては悪い知らせ｡
君達の王が帰り次第、僕達と君達は戦う
…君達の王の帰還と、Aの所有権を懸けて、ね」
”皇帝”は不敵に、そう笑った。
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まひる(プロフ) - 雪羅さん» ありがとうございます…！！妄想のままに描いているので賛否両論あると思いますが…(^-^; そういっていただけると嬉しいですー！(*´ω｀)ありがとうございます(*’ｰ’*)ﾉ (2019年10月13日 11時) (
レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 前からこの作品見続けています！繊細で綺麗な表現とか、儚い世界観とか、謎の多いキャラクターとか、すごく作り込まれていてまるでドラマを見ているようでした！これからも頑張ってください！ (2019年10月13日 9時) (レス) id: 227c03626a (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - ありまさん» ありがとうございます…！そういったコメント頂けると、嬉しいです(*^-^*) (2019年10月9日 22時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
ありま(プロフ) - この作品の雰囲気がとても好きです。 (2019年10月9日 21時) (レス) id: ef20a5c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
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