世界に咲く大輪の華 ページ48
.
「っはは」
場違いの笑い声が響いた。
「…え、…月ぴ〜…？
…どうしちゃったのぉ、？」
「だってさ、おれたちはおれたちらしくって言ってるおまえが一番らしくないこと言ってて、なんか面白いっ
やっぱり最高だなっ、リッツ！」
さっきまでのしんみり感は何処にいったのかと不思議になるほど月ぴ〜は笑って、
そして、Aの方を見て言った。
「良いな！ワールドツアー！
おれたちが世界にいけば、Aにたっくさんの場所を見せてやれる！
おれたちの曲も広められる！
止まってる暇はないっ、おれはAにたくさんの世界を見せてやりたいっ」
「…わ、worldtour……
そんなに急に、ですか…？
こんな状況で…」
当然のように戸惑うスーちゃんに、意外な人が反応した。
「…良いじゃん、やろうよ、ワールドツアー
…まずは全国ツアーからになるけど、やる価値はあると思う」
「…泉ちゃん
…そんなに簡単なもんじゃないのはあんたが一番わかってるでしょ
それに、…Aに世界を見せるって言ったって、連れてくって言うの？」
そう言ったナッちゃんに、セッちゃんは言った。
「…音さえあれば、繋がるよ
…それに、簡単に出来ないからこそ、俺達皆でやるんでしょ」
セッちゃんはそう言って、Aを横目にナッちゃんの頭に手を置いた。
「…悲しいね、信じたくないでしょ
でも、今だからこそ、やるの
俺達の仕事は、お姫様に、短い時間でも最高の時間にしてあげること
……俺達にワールドツアーが出来る力がないとは思ってない
…寧ろ、出来ると思ってる、俺達なら」
「…、A
ワールドツアー、見たい？」
そう控えめに問うたナッちゃんに、Aは照れ臭そうに笑って頷いた。
それを見て、ナッちゃんとスーちゃんも頷く。
「…良いわ
…なら派手にやっちゃいましょ
嫌な事なんか忘れるくらい」
「…私も
…叶えましょう、お姉さまの願いを」
「決まりっ！
じゃあ、聞いてA
おれたちはワールドツアーをやる！
おれの曲を世界一杯に響かせる！
おれたちは、世界の為に、おまえの為に、歌うから
だから、生きて、傍にいて」
もう絶対に、離さないから。
独りにしないから。
そんな約束を栞に込めて、
俺達は新たな夢を描いた。
last story. ↓
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まひる(プロフ) - 朔さん» 長かったのに最後までありがとうございました(/´△`＼)そう言っていただけると本当に嬉しいです！新作も是非読んでいただければと思います(*’ｰ’*)ﾉありがとうございました(人*´∀｀) (2019年8月1日 21時) (
レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 最終章までお疲れさまでした。最初から最後まで楽しく読ませてもらいました。内容もしっかりしてて読んでて凄く楽しかったです！新作、楽しみに待っています！ (2019年8月1日 19時) (レス) id: ba31d19644 (このIDを非表示/違反報告)
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