みんなはひとりの為に ページ27
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「もうだいじょうぶですよ
あなたも、あなたのともだちも…♪」
「………、え…？」
頭が真っ白になった。
何故か、そいつの声が直接耳に届く。
ふわふわと、日が差し込む。
暖かい、太陽のようだった。
そいつが微笑んだ途端、眼が蒼く、この海のように光り、
眩しさに目を瞑る。
目を開けると、そこは元の荒野だった。
「凛月ちゃん…！！」
飛びかかってきたボロボロの姿にも、俺は驚かされる。
「…な、っちゃん…？」
「セナ…！！セナ…っ…！！！」
きょとん、としている俺に、響いた叫び声。
それはレオで、その腕の中で、セッちゃんはぐったりとしていた。
「…セッちゃん……！？」
勢いよく起き上がった俺の目の前で、水がぶわっと舞う。
「…だいじょうぶ
あとはぼくたちがなんとかします」
空から降ってきた黒いスカーフが、エッちゃんとヒビキを守るように立った鬼龍に向かって告げる。
「大将！総司令官殿！
突然の介入、第三部隊副長、南雲鉄虎！
隊員全員に代表して詫びるッス！！」
そしていつの間にか背後にいた、黄色のスカーフ。
見慣れない左目。
同じ瞳の色の筈なのに、左目が金色に輝いているようにも見えた。
「拙者達は、隊長殿の意向、そして拙者達の意見により
第二部隊の意思に共鳴したんでござる」
微笑んだそいつが、目の前に術式を展開する。
その大きな術式から、赤いスカーフは姿を現す。
「天祥院！
おまえの言うことも分かる！
だが、一人の少女犠牲にそれが成り立つことは、正義に反する！
よって、俺達は天祥院に勧告する！
今すぐ戦いを止めろ！
これ以上誰も傷付くことは許されない！」
「『おうさま』さん
だいじょうぶです
…このあらそいは『むいみ』です
『こうてい』さんも『おうさま』さんもだれがわるいということではありません
……でも、ここまでじたいをおいやってしまった
これは、ぼくたち『かみ』の『しったい』です
だからぼくたちが、このあらそいをとめます」
カナタがセッちゃんに触れると、セッちゃんの体がほんのり光る。
目を丸くした俺達に、急に現れたそいつらは言い放った。
「繰り返す！
全員武器を置き、妖力解放を解け！
カナタが触れるまでその場を動くな！
ヒビキはこの空間妖術をいますぐ解け！
月永レオ、天祥院英智
いますぐ降参しろ！」
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まひる(プロフ) - 朔さん» 長かったのに最後までありがとうございました(/´△`＼)そう言っていただけると本当に嬉しいです！新作も是非読んでいただければと思います(*’ｰ’*)ﾉありがとうございました(人*´∀｀) (2019年8月1日 21時) (
レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 最終章までお疲れさまでした。最初から最後まで楽しく読ませてもらいました。内容もしっかりしてて読んでて凄く楽しかったです！新作、楽しみに待っています！ (2019年8月1日 19時) (レス) id: ba31d19644 (このIDを非表示/違反報告)
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