192 おれ達のKnights ページ42
月永side
珍しく、上がった息。
頬を滑り落ちる汗。
『終わった』と、知らせるような黄色い歓声。
『ありがとうっ☆今日は最高だッ
おれ達の最高のお姫様達っ
今日までありがとうな！』
3年間の、何か。
込み上げてくるものは色々ある。
肌をビリビリと焼き付けるような霊感。音楽。
せめて、Aも一緒に立ちたかったなぁ
「ねぇ、なるくんは？」
「は？」
こそっと、珍しくセナがおれに言う。
それに辺りを見回し、首をかしげた。
「曲歌ってる最中はいたよな？」
「うん、さっきまでいた」
「なんだなんだ、宇宙人にアブダクションされたのかっ」
「馬鹿、
てかなるくん…いつの間に……」
影で顔を歪ませるセナに、おれも辺りを見回して。
「…あれ、……Aもいない」
ただひとつの、目の前の客席。
そこから、一人の少女の姿が消えている。
「…ステージ袖……にもいないねぇ」
『は〜い、ありがとねぇ
Knightsをこれからもよろしくねぇお姫様達』
突然、滅多に前へ出てこないリッツがおれの前へ出た。
「…リッツ？」
「くまくん…？」
同時に、ステージ袖からはバタバタという音。
リッツに続いてスオ〜も出てくる。
『皆様、今日は3年生の先輩も加えた最後のliveということで、今回は私達下級生が主に動いてきました。
今日は皆様に、special guest を紹介します
そして3年生の先輩方へ、私達下級生からの present、つまり、これまでのお礼です』
「…はぁ……？？どういうこと…？」
「…わははっ、予想外の展開っ
面白いっ」
一瞬にして、サイリウムもステージライトも消えて、 パッと突然照らされたのは、おれとセナの真後ろ。
ステージ袖だった。
『俺達Knightsの女王様
Aだよ』
『ささっ、ほらほらぁっ♪』
さっきまでいなかったナルが手を引いているのは、間違いなく、"A"だった。
「……A……！？」
「A、……」
紺と白の、女王をモチーフとした衣装に身を包み、
Knightsの女王は再びステージに姿を見せた。
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まひる(プロフ) - 凛音@桜ト共ニさん» ありがとうございます！涙なんて、感動していただけるような作品が書けてとても嬉しいです！そうですね、飽きてしまう方が多いですが…そう言って頂けると凄く嬉しいです！最後までお読みいただきありがとうございました！ (2017年4月5日 22時) (
レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
凛音@桜ト共ニ - 祝！完結です！ 最後の方は涙が止まらず…私は長編物になると飽きちゃうんですけど、作者様の文才に惹きつけられたみたいです♪これからも応援しています♪ (2017年4月5日 21時) (レス) id: e79ec8aaed (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - とりねこさん» 嬉しいです…！ありがとうございます！そうですね、終わるのはとっても悲しいですが、最後まで読んでいただき本当に嬉しかったです！本当にありがとうございました！ (2017年3月30日 7時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
とりねこ(プロフ) - とても良いお話でした！もうめちゃくちゃ感動しました！終わってしまうのは悲しいですが、心に留めておきたいと思います。最高でした！ (2017年3月29日 23時) (レス) id: a8eb45403d (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - うさみんとさん» ありがとうございます！安心しました…！最後まで読んでいただきありがとうございました！これからも精一杯頑張ります！本当に、ありがとうございました！ (2017年3月29日 15時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
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