170 照らす灯り ページ20
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「………何でついてきているのですか」
隣をにこにこ笑顔で何気なく歩いている男に声をかける。
「え？Aちゃんをレッスン室まで送ってあげようかと」
「レッスン室くらい行けますよ
お気遣いは嬉しいですが」
「ちゃんとお礼言ってくれる素直な所が可愛いよね〜」
ははっと笑った羽風は、ガラッと話を変えて笑顔を向ける。
「Aちゃんはさ、今何してることが一番楽しい？」
「……楽しい、ですか？」
「うん、していて一番楽しいこと
楽しかったことでも良いよ」
突然聞かれた質問に、首を傾げる。
答えは、頭の中にただひとつしか無かった。
「…Knightsの皆とステージに立っていた頃
……皆と、笑った時」
ポツリと出した答えを、羽風は上を見上げて聞いていた。
「…そっかぁ」
「…何ですか、
可笑しいですか」
「誰もそんなこと言ってないよ、
顔赤い、Aちゃん可愛い」
可笑しそうに笑った羽風が、立ち止まって廊下の窓から中庭を見下ろした。
そこには、何やら怒っている泉と、うふふといつも通り頬に手を添えている嵐がいた。
「俺は自分のやりたいことをすれば良いと思うんだよねー？
俺達は卒業して、今の1、2年とは会えなくなるけど、いくらでも会う方法はある、ってね
Aちゃんのステージ、何回か見たことあるけど、凄かったし、あれなら外でも充分輝けると思う
会う方法はひとつじゃない
一緒にいる方法もひとつじゃない」
上を見上げた泉が、私と羽風に気付いてすごい形相で羽風を睨む。
嵐はそんな泉を見て上を見上げ、私に笑って手を振った。
「うわー、俺すっごい睨まれてる…」
笑って手を振り返すと、羽風も笑って話を続ける。
「どの道を選んでも、Aちゃんなら大丈夫じゃない？ってこと。
あーやって、Aちゃんに仕えてくれる忠実で大好きな騎士達がいるんだからさ」
ふいっとまた前を歩き出す羽風の背中を見て、私のその後を歩く。
「守沢クンもこれ言いたかったんじゃないかなー？
ま、わからないけどねー、男の気持ちなんて
どんな道でも応援するよ〜、困ったら俺のとこおいで、Aちゃんなら大歓迎」
ひらりと手を振った羽風を見送って止まった所はもう、Knightsのレッスン室の前だった。
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まひる(プロフ) - 凛音@桜ト共ニさん» ありがとうございます！涙なんて、感動していただけるような作品が書けてとても嬉しいです！そうですね、飽きてしまう方が多いですが…そう言って頂けると凄く嬉しいです！最後までお読みいただきありがとうございました！ (2017年4月5日 22時) (
レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
凛音@桜ト共ニ - 祝！完結です！ 最後の方は涙が止まらず…私は長編物になると飽きちゃうんですけど、作者様の文才に惹きつけられたみたいです♪これからも応援しています♪ (2017年4月5日 21時) (レス) id: e79ec8aaed (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - とりねこさん» 嬉しいです…！ありがとうございます！そうですね、終わるのはとっても悲しいですが、最後まで読んでいただき本当に嬉しかったです！本当にありがとうございました！ (2017年3月30日 7時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
とりねこ(プロフ) - とても良いお話でした！もうめちゃくちゃ感動しました！終わってしまうのは悲しいですが、心に留めておきたいと思います。最高でした！ (2017年3月29日 23時) (レス) id: a8eb45403d (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - うさみんとさん» ありがとうございます！安心しました…！最後まで読んでいただきありがとうございました！これからも精一杯頑張ります！本当に、ありがとうございました！ (2017年3月29日 15時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
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