嘗ての友 ページ30
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廊下を歩いていると、
学校にしては少ないが、ちらほらと人がいる。
「あっ、嵐ちゃん先輩!」
「あら、光ちゃん、久しぶりね
元気にしてた?」
「最近は神社でにーちゃん達と一緒に楽しく暮らしてるんだぜ!
にーちゃん強いから、俺達のこと護ってくれる、安心安全なんだぜ♪」
ナルさんの前で、小さな男の子がぴょんぴょん跳ね回っている。
「んんっ?嵐ちゃん先輩の彼女?
俺天満光だぜーっ♪
姉ちゃん可愛いから、大歓迎なんだぜーっ」
「彼女っ?
そんなんじゃ」
「うふふっ、可愛いでしょ?
アタシの自慢よ♪」
「なっ、ナルさん……!」
人差し指を立てて、にっこり笑ったナルさん。
『ひゅーっ♪』と駆け抜けていったミツルくんを見送ってから、口を開く。
「……というか、こんなに人が多いところに指名手配されてるレオさんがいても良いんですか…?」
「あぁ、辻急にが指名手配されてるってだけで、名前や顔は公表されてないのよ
だから大丈夫♪」
「ま、捕まったら捕まったでそのときはそのときだな〜、わははは☆」
そう、レオさんが言った途端。
「……いっ、……イズミ、さん……?」
「…え?」
突然高くておどおどした声が、廊下に響く。
隣のイズミさんはポカンとしてその声に振り向いた。
その少年を見て、イズミさんの瞳がキラリと光った。
「………、ゆう、………くん…?」
イズミさんが、その名前を口にして、ゆらりと一歩前へ出ると
目の前の少年は短く悲鳴をあげて一歩下がった。
「…いっ、……イズミさんっ………だよね………っ?
………なん、で…………そんな、人と………」
「…ゆうくん…………?」
あり得ないほどに怯えた青年の瞳が向けた先。
「………ゆう、くん、」
「……人殺し……っ…!!」
まっすぐ、でも震えた指の先にいたのは
「………」
無表情な、レオさんだった。
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「………月永………、」
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まひる(プロフ) - ルーズリーフさん» はい!ありがとうございますσ(*´∀`*) (2017年1月18日 17時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
ルーズリーフ(プロフ) - 描いたらTwitterにでも載せさせて頂きますね! (2017年1月18日 17時) (レス) id: 9ef140d722 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - ルーズリーフさん» はい!ぜひ~っ♪ありがとうございます!頑張りますね♪ (2017年1月18日 17時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
ルーズリーフ(プロフ) - 本当良いんですか?!嬉しいです早速描かせていただきます!2章も楽しみです♪ (2017年1月18日 17時) (レス) id: 9ef140d722 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - ルーズリーフさん» お描きになってくださいって言い方はおかしいですけど…笑 描いていただけるのならこちらとしてはすごく嬉しいです(*´ω`*) (2017年1月18日 7時) (レス) id: 0f7815a34d (このIDを非表示/違反報告)
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