sleepy 27 ページ28
――――――翌日。
「えっ、それ本当ですか?」
「らしいよ」と不満そうな顔をしているのは及川先輩。
授業の合間に飲み物を買いに来たら、偶然及川先輩と鉢合わせした。
及川先輩、今日は朝から小畑監督に呼び出されたらしく、昨日言っていた練習試合について説明を受けたらしい。
でも、、、、
「白鳥沢学園と練習試合ですか、、」
「ほんとに、もう最悪」
とブツブツと不満を漏らしながら今買ったのであろう飲み物に口を付ける及川先輩。
そういえば及川先輩はやたらと白鳥沢学園を敵視していたっけ。
まぁそういう顔になるのも分かる。
「でも小畑監督、よく白鳥沢との練習試合なんてとりつけられましたね」
白鳥沢学園が練習試合をするってあまり聞いたことがない。
「まぁそれはすごいなとは思うけどさ、、」
「もう、いつまで拗ねてるんですか」
とここで授業開始5分前のチャイムが鳴った。
「あ、マネちゃんこの事はほかの部員には内緒ね。
今日の部活で監督からみんなに説明するって言ってたから。じゃあまた部活で」
「わかりました」
白鳥沢と練習試合ってことは、彼にも会えるんだろうか。
もし会えるのだとしたら、久しぶりに会うから緊張してしまう。
もうここ数年あっていないし。
楽しみかもしれない。
と授業前で人通りが多くなっている廊下を通り過ぎ、教室に戻った。
――――――――
――――
――
「で、ここに公式を当てはめると、、、、」
数学の授業中、見慣れた担任の顔を眺めながら黒板の板書をノートに書き写す。
とここで机の中に入れているスマホが光った。
くにみA先輩、次の昼休憩の時屋上来てくれません?
メッセージの相手は国見君だった。
って、今授業中でしょうに、、、
Aそれはいいんだけど、今授業中じゃないの?
くにみ俺のクラスは今自習中です。先輩こそ授業中にスマホいじってるんですか?
だ、誰のためにスマホいじってると思ってるんだ、、、
Aそんな事言うなら屋上行かないよ!
くにみすみません、謝るんで屋上きてください。
絶対反省してないでしょ、、、
Aわかったよ、屋上行けばいいのね?
くにみはい、待ってます。
スマホを隠し、私は再び黒板に視線を戻した。
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作者名:ますだ | 作成日時:2023年10月25日 2時