愚痴が六つ ページ8
A視点
歩き回って何とかクレープの店見つけたぜ!
その喜びに思わずチョコバナナとストロベリーナッツの二種類買ってしまった。食べきれるかな。
あ、因みに原作で敦鏡が買ってたクレープを売っていたたワゴン車のクレープ屋じゃ無い。普通のクレープ屋です。
幾ら神とはいえど命の危機なのにそんなに原作と触れ合って堪るか。
なんて割と切実な脳内とは裏腹に、極めて平和にもぐもぐとチョコバナナのクレープを食べる。
いやぁやっぱりクレープと言えばチョコバナナだよね!王道だよね!
生クリームもたっぷり入ってるし!いやぁ美味しいな!
「わ、わぁ!」
チョコバナナのクレープに向けられていた視線がその声で前を向く。
目の前には中島敦その人が居た。
………うっそだろ原作あっちから絡んで来やがった………そんなのアリかよ………
その時、目の前の敦君のからお腹が鳴る音がする。
………あっ、これ丁度原作開始の時!?わースゲー!
いやでも幸運だけど喜んでいいか分かんない!複雑!
と思ったが、私も文ストファン。
目の前で困っている原作キャラ、つまり崇拝対象を放っておくことなど出来ず。
『………えっと、お腹が空いているなら、このクレープ食べます?』
と、まだ食べて居ないストロベリーナッツのクレープを差し出す。
「えっこれを!?良いんですか!?」
『はい、お腹が空いている時にこんな甘い軽食で悪いんですが。』
「めめめ滅相も無いです!もう暫く何も食べてなくて………」
『それなら良かったです。それじゃあ私はこれで』
そう言ってこの場を立ち去ろうとする。だって主人公と仲の良いモブとか何それ死亡フラグだし。
深く関わらないでおこう。いやぁでもこの経験はきっと家宝になるなー!(?)
とか思っていると、「待って下さい!」と敦君に言われ引き留められる。
「あの、有難う御座います!このお礼は何時か必ず!それで、あの、貴女の名前は………」
『クレープぐらいで大袈裟ですよ。これぐらいは当然の事ですからお気になさらず』
「っでも!せめて名前だけでも………!」
わー困ったなー!
いやマジでどうしようこれ。それっぽいこと言っても全然引かねぇ。
しかもめっちゃ純粋な眼差しで言って来るから下心ばっかりで助けてお礼も断ろうとしてるの辛い………
深く関わり合いたくないけど………いやでも、あんまり断るのもなぁ………
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眼鏡 - とっても面白いです!続きが気になります…! (10月27日 21時) (レス) id: 62e087bff0 (このIDを非表示/違反報告)
るーかす(プロフ) - 大好きです!続きをお願いします! (9月16日 19時) (レス) @page36 id: 85f3bd2ffd (このIDを非表示/違反報告)
sonomegu1216lov(プロフ) - 続きをお恵下さい! (8月10日 4時) (レス) @page36 id: 3cc1dc0b19 (このIDを非表示/違反報告)
こたな - おっ終わり⁉︎続きを続きをお恵みください‼︎ (8月9日 21時) (レス) @page36 id: fa39bd0dc8 (このIDを非表示/違反報告)
すかい - 面白かったです!好きです!もう愛してます!(( 何で終わっちゃうのですか?!後、夢主の祖父好きです。面白い。続き下さい(土下座) (7月1日 2時) (レス) @page36 id: 8a23cf5b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年2月22日 22時