【文スト】転生して気付けば手遅れでした()【勘違い】

愚痴が二十 ページ22

A視点




そんな事を考えていたが、矢張り何の解決策も思いつかない。武装探偵社は論外だし。

もうしょうがないので覚悟を決めて足を踏み出す。




「あの、少し宜しいかしら？」



『エッアッハイ！？』




急に後ろから声を掛けられた事により、私は飛び上がって驚く。

何を大袈裟にと思う人も居るかもしれないが………私は元々コミュ障の部類に入る人間なのだ。

それに今世ではイケオジが家にいたから外に友達作ろうとしなかったしね！




だからアオハルを堪能中の高校生たちに声を掛けられるとかもう控え目に言って無理。

話すのは大分覚悟いるし謎の距離感がないと無理。




私はブリキの人形みたいに首をぎっぎっぎと効果音が付きそうな感じで動かし、なんとか振り向く。




そこにはナオミが居た。




谷崎ナオミが立っていた。




ハイ無理ー！！！絶対無理！

いやだってさぁ無理じゃん話せると思う？思わないよね？期待すらしないよね？？

それに原作キャラな上に華のJkとかアニメの中の人物じゃん！？なんでここにいるの！？




ここ漫画の中の世界でしたね！！(憤慨)




とか心の中で一人コントをしていると、ナオミさんはにっこりと妖艶に笑った。

アッ無理………美しい………




「校門前で動かず困った様にしていたから何か有ったのかと思って来ただけですから、そう緊張せずとも大丈夫ですわ。

私は同じクラスの谷崎ナオミ。貴女は転校生の西園寺Aさん、でしたわよね？どうしましたの？」



『え、っと………いや、何でも無いです。ご心配有難う御座います、けれど大丈夫ですから。』



「………大丈夫そうな顔色じゃありませんわ。」




いやそれは主にナオミちゃん、というか原作キャラとの接触の所為だけどね！？

でも心配かけてごめんね！本当に大丈夫だから！ほっといてくれると嬉しいな！そうしたら治るから！

ていうかこの世界の人間私の名前をフルネームで呼ぶのが好きなの？めっちゃフルネームで呼ばれるんだけど？？

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