【文スト】転生して気付けば手遅れでした()【勘違い】

愚痴大会開始前 ページ1

A視点




吾輩は転生者である。名前は西園寺A。因みに西園寺はさいおんじと読みます。格好いい読みだよね。




因みに、深い青色(紺色)の髪、金と銀のオッドアイの目、高校生なのにナイスバディでどちゃくそ美人です。

はいここまでクソテンプレ！使い古され過ぎてて味しないよね！！




因みに転生の仕方は良くある『トラックに轢かれて〜』、所謂トラ転って奴ではない。

普通(？)に寝て起きたら小学一年生でした。いやぁマジで意味わかんないよね！！




最初は夢かこれ？明晰夢かこれ？って思ったけど自分で自分を引っ叩いたら普通に痛かったから残念ながら夢では無い。五感もはっきりしてるし。




最初は『えっなにこれどゆこと？夢じゃない？？ということは転生！？やったぁ！！わぁい一体何処の世界に転生したんだろ！』ってノリだった。




でも時間が経つにつれホームシックになっていったし不安が大きくなったよね。当たり前だよね。

幾ら好きな作品だったといえどこの世界には知り合いもいないし。しかも自分非力な幼女だし。

その上ポートマフィアなんて物騒なもんがあったし、異能も無いって分かったし。




まぁ今はそんな気持ち吹っ飛んでますけどね！薄情な娘でごめんね前世の家族その他諸々！




だって私に親は居ないらしいけど育ての親が貫録を感じさせるイケオジだったんだもん！

しかもさぁ！毎日着物着てるタイプの！！顔こわめで体引き締まってるタイプの！！




しかも私に不器用ながらもめっちゃ優しかったから！そりゃ懐くわ！




性癖の詰め合わせが目の前に置かれてたらヲタクなら誰でもむしゃむしゃしちゃうでしょ！

そういうことだよ！！




なんて感じで、何時の間にか転生したことなんてすっかり忘れるぐらいに私はこの世界にどっぷり浸かっていた訳である。




いやぁ私の育ての親で血の繋がりも有るらしいイケオジ、家事苦手だったらしいから私がやってたら、家事スキルめっちゃ上がったわ………いつでも嫁に行けるわ………




社畜してた前世に比べてこの世界のなんと楽しい事か。

毎日イケオジを眺めて家事して勉強して適度に遊べばいいだけだもんな！楽しい事この上ないわ！




………なんて思ってたら、急にお祖父ちゃん倒れて。それで病院に向かったらもう数時間の命って言われて。

で、横たわるお爺ちゃんに泣いて縋ってたらアレだよ。

口調も前までの堅苦しいのじゃなくてアレだよ。涙も引っ込んだわ。どういうことだ。

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