【薄桜鬼】新選組の鬼姫２

千鶴の叫び ページ49

油小路

千鶴…。

まさか千鶴が戦う気？

止めなきゃ。

雪村「私が風間さんのお嫁さんになりますから！！」

天霧さんから、くるりと向きを変えて風間さんに叫ぶ千鶴。

お嫁さん…？

雪村「だめですか。」

千鶴は泣いてしまった。

皆の視線が風間さんに集中する。

風間「雪村、殊勝な考えだ。」

風間さんが答える。

永倉「千鶴ちゃん。告白とばして求婚なんてすげーな。」

いつの間にか全員倒した新八さんと左之さんが感心している。

原田「千鶴、がんばったな。」

千鶴って風間さんのこと好きだったの？

二人共知ってたみたい。

平助は唖然としてる。

風間「またにしよう。」

風間さんはふっと短く笑い、ちらりと私を見ると去っていった。

天霧「傷を負わせてしまい申し訳ございません。」

天霧さんが私に謝る。

A「責任とってお嫁さんにしてくれます？」

依然として血が止まらない、痛いけれど一気に体から力が抜けた。

天霧「謹んでお断り致します。思ってもいないことは口にしてはいけません。」

A「はい。母様。あっ、天霧さんと母が似ているので。」

天霧「光栄です。では私はこれで。」

光栄といったわりに苦笑いを浮かべ天霧さんが去った。

足音にハッとする。

そうだ、御陵衛士！！

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