辞めさせてくれない彼

やめたい16 ページ17

英智「と言うわけなんだよ、A、先生たちも今回の仕事で結果を出さなければ退学と言う話も出てる
Aにとってはいい話だけど、今回は辞退は許さないよ」


貴「え、英智さ・・・・・」


英智「よろしくね」

半ば強引に英智さんはそういう

拒否権はない、そういうことだった


あんず「Aちゃん、私もフォローするから！」


貴「はい・・・・・」

その後私とあんずさんは生徒会室を出てそのまま空き教室で打ち合わせをする事になった


あんず「Aちゃん、意見とかある？」


貴「いえ・・・特には・・・・・」


あんず「・・・・遠慮しなくていいんだよ？」


貴「大丈夫ですから・・・・」


あんず「じゃあ話し合った通りね！
司くん、北斗くん、瀬名先輩
ゆうたくん、真くん、お姉ちゃん、月永先輩
ひなたくん、スバルくん、真緒くん、凛月くん
これでいいかな・・・・・？真緒くんの負担が大きいかもだけど・・・・・」


貴「大丈夫だと・・・・・」


あんず「そっか！で、プロデュースはローテーションしていきたいんだけど・・・・
天祥院先輩からAちゃんのこと少しだけ教えてもらっちゃって・・・・・
嫌だったら断っていいよ！私が見るから！」


貴「大丈夫です・・・・・出来る限りのことはします」


あんず「もし、辛くなったりしちゃったら私に言って？何でも相談に乗るから！」


貴「はい」


あんず「放課後に顔合わせしようと思うから、1年生とB組の真緒くん達に伝えてくれる？」


貴「はい」

『大丈夫』

そう呟き続けなければダメだと思った

お兄ちゃんとゆうたくんが同じ『ユニット』になってしまった

話し合った、結果がそれだった

だから、私はただただ不安だった

最近、本当に最近

思うことがあるから

ゆうたくんが離れて行かないで欲しいって

学院はやめたい

その気持ちは変わらないのに、ゆうたくんからは離れたくない

純粋にそう思ってしまうことはいけないことなのか



貴『ゆうたくん、放課後に顔合わせやるから、ひなたさんと朱桜くんに伝えてくれる？』


ゆうた『りょ〜かいっ！兄貴から『シャッフルユニット』やるって聞いて楽しみなんだよね〜
Aのプロデュース、楽しみにしてる！』

返信が直ぐに来てゆうたくんはそう言ってくれてた

だけど、それは叶わない

私の中でふと、何かが壊れていく

そんな感じがした

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