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ハリーはとことん惨めだった。
1晩にしてスーパースターだったハリーは嫌われ者のハリーになってしまったから。
そして、何よりAとの関係がロンだけではなくハリーも悪化してしまったから。
別にこれといってAは何も思っていないのだが、ロンと喧嘩最中のAもきっと自分たちがしでかしてしまったことで呆れてるのではないかと恐れていたから。
いつもの精神状態なら、ハリーは絶対にAは寮の点数なんて興味はなく、ハリーの味方になってくれると知っていた。けれど、昨日の今日でそんなポジティブな精神になれるはずもなくハリーはどんどんネガティブになるばかりだった。
ハーマイオニーとネビルにも誰も話しかけようとはしなかった。Aは普通に朝の挨拶をして隣に座ろうとしたが周りのグリフィンドール生に引っ張られ遠くの席に連れてかれた。
Aは別に寮の点数が引かれることなんてこれっぽっちも興味がなかった。なんなら、いつも元気なハーマイオニーが俯いて授業を受けているのを見て心配になったし、ネビルもいつも以上に動きが小さくなった。
ロンとは何故か距離を置かれてるため、ほとぼりが冷めるまで放っておこうという気持ちだった。
ハリーに対しては、これと言って何も思ってなかった。
なぜそんなにハリーをみんなが避けるのかも分からなかった。
『僕って、そんな冷たいと思うかい？』
隣で勉強していたマルフォイに質問をぶつける
｢いいや、Aは素晴らしい人格の持ち主さ｣
『その返答は少し気持ち悪いかも』
｢なっ、褒めたのに！｣
マルフォイをからかうことでこの心の鬱さを晴れさせていた。
『君といると元気になるよ』
その言葉に満更でもなさそうに、マルフォイは眉をあげる
『あと、結構勉強できるんだね』
｢当たり前だ！｣
グリフィンドールの生徒達がハリーたちをあからさまに避けるから少し居心地が悪くていつも性格の悪いスリザリン生といた方がまだ気持ちが楽だった。
でも、ハリーとロンはそれを見て1ミリもよく思わない。
なんなら、新しく親友になったのはマルフォイだったのかと今なら片手でリンゴを潰せるくらいに腹が立っていた。
｢僕を気にかけるどころか、あんなやつと仲良くしてるなんて、Aが何考えてるか分からないよ｣
｢僕も分からないよ。｣
分かるもんならこんな悲しい気持ちにはなっていないのだから。
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ダリア(プロフ) - ここまで面白い作品久々に見ました😭続きがめためた楽しみです (2023年2月25日 21時) (
レス) id: d38c2ff012 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - クレィルってなってました。 突然すみません (2023年2月23日 22時) (レス) @page16 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまびこ | 作成日時：2023年2月6日 12時
