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ハリーたちはキングス・クロス駅の9と4分の3番線のホームにいた。
プラットフォームに出るまでの間、お別れの挨拶を4人は告げていた。
「夏休みに3人とも家に泊まりに来てよ。ふくろう便を送るよ」
「ありがとう。僕も楽しみに待っていられるようなものな何かなくちゃ」
人の並に押されながら4人はゲートへ、マグルの世界へと進んで行った。
その間に何人もの生徒がAに声をかけていた。
「君はいつまでも大変だね」
『そうかい?挨拶してくれるのは嬉しいよ』
ハリーもAまではいかないが何人かの生徒に挨拶をされていた。
「君も凄いね」
「これから帰るところでは違うよ。」
Aたち4人は一緒に改札口を出た。
「まぁ、彼だわ。ねえ。ママ、見て!」
ロンの妹のジニー・ウィーズリーが指を指しているのは兄のロンではなくハリーだった。
興奮した様子で母であるモリーに話しかけていた。
モリーは微笑みながら、ハリーたちへと挨拶をする。
「あら、もしかしてあなたがA?」
モリーの視線はハリーからAへと移る。
『お初にお目にかかります。A・シャックルボルトです。』
社交界によく出ていたAは挨拶も貴族らしく品があった。
「まぁ!!とっても素敵な子じゃない!」
モリーは、そんなAにすぐさまメロメロになる。
「私も会えて嬉しいわ!綺麗な髪の毛ね!」
「ママ、やめてよ」
少し恥ずかしそうにロンがモリーを止める。
「いいじゃない!やっと会えたんだから。いつもロンから手紙で話を聞いてたのよ。いつも一言目からAってあなたの名前を出すのこの子」
「だからやめてって!」
髪色とおなじ色で頬が染め上がる。
『そうなんですか?それはとても嬉しい限りです』
ニコニコとAも笑うため、モリーのテンションは最骨頂まで上がりかけた。
その時、ふてぶてしい家族がやってくる。
「準備はいいか?」
バーノンおじさんだった。
「ハリーの御家族ですね」
モリーが挨拶のために話しかければ散々な態度をとる。
ハーマイオニーは顔を顰めていた。
Aはハリーへのバーノンたちの態度が気に入らなかったのか、バーノンおじさん達が車へ戻ろうとしているところを引き止めた。
『あの、すみません』
ペチュニアが先ず後ろを振り返った。
その瞬間、ペチュニアの目がこれでもかという程に開いた。
「あんた、」
「あの人の息子なの?」
その言葉に、Aは先程まで注意しようとした言葉が消え、疑問が浮かぶ。
息子?
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ダリア(プロフ) - ここまで面白い作品久々に見ました😭続きがめためた楽しみです (2023年2月25日 21時) (レス) id: d38c2ff012 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - クレィルってなってました。 突然すみません (2023年2月23日 22時) (レス) @page16 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまびこ | 作成日時:2023年2月6日 12時