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「どうしたんです？幻さん」
「いや……。ここ最近忙しくて疲れただけだ」
「あら、すみません。そんな時にお呼び立てしてしまって」
「構わん」
「てっきりわたしの太ももに欲じょうしているのかと思いました」
「ッ！？」
思わず言葉を詰まらせてしまう。
「でも、違うのなら……。寝ます？」
「え？」
「わたしの太もも、枕にいいみたいなので使っていいですよ。あの万丈さんにまで使わせてあげることもあるぐらいですし。朝からお疲れなのに呼んでしまったお詫びです」
「……いいのか？」
断ろうかと考えたが、その考えは彼女のホットパンツから伸びる太ももを目にして何処かへ走り去ってしまった。それに、皆にやっているのなら俺がその申し出にあやかったって可笑しくないはず。季実子と不仲であるあの万丈も使っているんだから。
「じゃ、じゃあ……」
「ええ、どうぞ」
遠慮がちにその太ももへと頭を乗せれば。柔らかくて、それでいて弾力のある温かい感触が迎えてくれた。これは魔法だ。きっと魔法に違いない。
「あのエプロン着たままやってくれたら、新婚気分を味わえたのに……」
「図々しいですよ」
彼女からの軽口に小さく笑いを洩らし。抜けていくストレスと共に、俺はそのまま眠りこけてしまうのだった。
あとがき
後半ハロウィン関係なくなってた気もする。
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作者名：サインバルタ | 作成日時：2019年9月25日 10時
