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憧れ:前編(お相手:ジャン) ページ4

「では今日の座学はこれで終わります」

そう言って教壇に立つ女性、Aは書類を片付けた。
訓練兵の面々は立ち上がって礼をする。
Aは巨人との戦闘とはなんたるかを講義に来た非常勤講師の様なもので、現役の調査兵団分隊長だ。

教壇上の書類やら教本を片付ける彼女に、数人の訓練兵が駆け寄っては先ほどの講義の質問をしているのを、ジャンは面白くなさそうに語肘をついて見ていた。

Aは幼い頃から家族ぐるみの付き合いがあった女性だ。
ジャンよりも5歳年上で、最初に壁が破壊された直後に訓練兵になった。
調査兵として働いてからは2年目だが、調査兵は2年生き残れば大したものだ。
たった2年で分隊長になったAは、訓練兵卒業時、上位組にこそ入れなかったようだが戦果をあげていると聞く。
だからこそ、こうして講師も任されているのだ。



それから1年。
色々あったが、晴れて?調査兵になったジャンは、調査兵詰め所を歩いていた。
調査兵になったものの、エレンの件もまだ片付いていなくて104期生は未だ気持ちが晴れない。

ジャンはここに来てからまだAと話せていなかった事が気になっている。
挨拶位は…と思いながらいると、正面にAが見えた。
話しかけようと思ったが、すぐにその足は止まってその気は失せる。


笑うAと、その前にはあのリヴァイ兵長がいたからだ。
普段不愛想に見える兵長が心なしか柔らかい表情をしている、ような気がする。

(今日も無理か)

そう思って踵を返したジャンだったが、意外にも。

「ジャン?」

向こうから声をかけてきた。

軽く兵長にお辞儀をしてこちらに歩いてくるA。
その後ろで兵長がこちらを凝視しているように見えるのはこの際無視しよう。

Aは目の前までくるとほほ笑んだ。
「久しぶり」
「ああ…」
「色々あったね。ずっと声掛けたかったんだけど忙しくて…気遣えなくてごめんね」

Aはジャンを労わるように腕をポン、と叩いた。
色々ありすぎたジャンは目頭が熱くなる。

それを察したのか、Aは慌てたように話題を変えた。

「やっと兵士に配属されたけど、来月にはもう璧外調査ね。訓練はどう?」
「…な、なかなかキツイ」
「ちゃんと食事と睡眠とってる?おばさんに手紙もちゃんと出した?」
「ああ、まあ「おい」
話をしている途中でリヴァイが割り込んできた。

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ララ(プロフ) - ゆるさん» コメントありがとうございます^ ^私もエルヴィンが大好きです。色々下書き段階までの作品がいくつかありますので、UPできましたら是非よろしくお願いします♡ (2023年3月19日 10時) (レス) id: 4ef94921e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - エルヴィン団長、推しているのでめっちゃ嬉しいです!!キュンキュンしすぎちゃいました笑笑 更新楽しみです! (2023年3月17日 19時) (レス) id: 335fd73c74 (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - pさん» コメントありがとうございます。現在執筆中ですので、また公開できましたらよろしくお願いします^ ^ (2022年6月3日 12時) (レス) id: 4ef94921e2 (このIDを非表示/違反報告)
p(プロフ) - キュンキュンしまくりですっ!更新楽しみにしてますっっ (2022年6月3日 0時) (レス) @page12 id: f1a393f59c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ララ | 作成日時:2022年3月6日 3時

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