どろり。 3 【東京卍リベンジャーズ】

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Aの出番が中々来ず、マイキーと場地は退屈そうに地面にしゃがみ込んでいた。マイキーはグラウンドの砂を弄り始める。

「全然A出ねーじゃん！他の奴等興味ねーのに」
「…Aあんだけ可愛かったらよ〜、今日コクハクとかされんのかな」

場地が呟いた内容に一同固まる。

「や、やめてくださいよ場地さん…縁起悪いっすよ」
「場地に気づかされるとはな〜」
「それ防ぐ為に俺ら来たようなもんじゃね？もし告白しようとした奴居たらボコるし」
「マイキー、お前それAにバレないようにしろよ」


Aはマイキー、場地の2人に「学校で揉め事を起こすな」とキツく言われていた。

「ん？何言ってんのケンチン。暴力じゃなくて話し合いだよ。ボディランゲージ！」
「お前…賢いな！」
「場地さんAさんに怒られますよ…」
「馬鹿しかいねー」


龍宮寺が大きなため息を吐くと同時に、スピーカーから軽快な音楽が鳴り始めた。

「あ、A踊るやつじゃね？」
「えっどこどこ！？Aーー！！」
「あそこにいますよ！三ツ谷くんと一緒にいますね」
「また三ツ谷かよ…」


松野が指を刺した方向を見ると、チアガールのような衣装を身に纏い、弾けるような笑顔を振り撒いていた。

「チアガール…三ツ谷の趣味？アイツやっぱ変態だよな」
「Aさん似合ってますね」

そして音楽と共に応援団の全員が踊り出す。それぞれ男女2人組になり、振り付け通り踊っている。時折距離が近くなるような場面もあり、観客は黄色い声を上げていた。

「ハ？何この踊り。Aと三ツ谷超イチャついてるけど」
「今頃優越感すげぇだろーな、三ツ谷」
「俺もAさんと同じ学校だったら…！！」
「千冬ぅ、それ名案だな。テンコーしよーぜ」
「いや、お前ら学年Aの1個下じゃん。俺が転校するし」
「馬鹿言うなよマイキー…」

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全てのプログラムが終わり、閉会式が終了するとA、三ツ谷はマイキー達の方へやってきた。

「Aお疲れ！三ツ谷後で締める」
「Aすげーよかったぞ！三ツ谷後でツラ貸せよ」
「A衣装似合ってた。三ツ谷後でボコる」
「Aさん、すげー可愛かったです！場地さん俺も加勢します！」





こうして体育祭は無事に終わった。

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