episode7─クロハside─ ページ9
クロハ「ただいま帰りました。
姫。」
A「お帰りなさい。クロハ…っ。」
やっと帰ってこれた。
そんな実感が、今わいてきた。
あんのクソオヤジのおかげで、自分の城に戻らなくてはいけなくなって…はぁ。
本当、この城に帰れて嬉しい。
蛇姫に会えて嬉しい。
そこには大きくなった姫の姿があって、出ていくとき俺の腰くらいまでしかなかった身長も、俺の肩くらいまでになっていた。
でも、姫は変わっていなかったんだ。
前のように
暖かくて
可愛くて
何よりも とうとい。
だから
俺とは違う。
俺は、自分の城に帰ったときに、たくさんの穢れを知ってきた。
人の心の汚れや、欲。
思いだすだけで吐き気がしてくる。
しょせん俺もそんなものだろう。
汚い欲に溺れて、姫にキスを落とした。
A「…いいよ。
ノーカウントにしてあげるよ。」
姫が、なんでこう言ってくれたのかわからない。
器が広すぎるだろう。
さすがこの国の姫。
というか
当主。
遠い国の家出王子なんかとは、全然違う。
俺みたいな。
俺は、そんな姫が好きだ。
俺と違うところとかも全部。
だから姫も
穢れて、汚い欲にまみれた俺を
もっと激しく愛せばいいのに。
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しづゆう。 - クロハ格好よすぎです// 小説面白いです!更新ファイトです! (・∀・´)ゞ (2016年5月26日 17時) (レス) id: a227697c47 (このIDを非表示/違反報告)
みらーる - 女郎蜘蛛さん» 言えてますね!クロハいつもより優しいしぃぅゎっふぁ///キュンキュンしましたぁ!更新待ってます!!! (2015年11月4日 19時) (レス) id: 7e4609fa6f (このIDを非表示/違反報告)
まゆぽん - 更新頑張ってくださいませ!めっちゃおもろいですWお気に入りにしよ (2015年5月6日 23時) (レス) id: 8e747b4d2c (このIDを非表示/違反報告)
このこの - 見ていて顔が赤くなりました。 (2015年4月3日 11時) (レス) id: 854948b4f0 (このIDを非表示/違反報告)
女郎蜘蛛 - クロハかわい〜って本人の前でいいたい*\(^o^)/* (2015年3月14日 20時) (レス) id: e2f8fa9d2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まろ | 作成日時:2014年10月28日 18時