episode5 ページ7
はぁ。
A「…お腹いっぱい。」
アザミ「なんだ…具合でも悪いのか?」
リビングにて、わたしとアザミとクロハの三人で朝食。
目の前に並べられた食べ物は、いつもより多く、朝から食べられる物じゃないくらいくどい。
なんとなく体調も悪い気がする。
喉の奥が気持ち悪い。
クロハ「倒れんなよ。」
クロハは、わたしに鼻で笑ってそう言うと、また料理を器用に口へ運ぶ。
A「クロハのせいっ!」
本当、クロハがいきなり変わっているせい。
黙っていればいいものの、何で喋るかな。
綺麗な顔してるのに。
そんなことを思いながらクロハの方をじっと見つめていると、アザミに言われた。
アザミ「お前、クロハにそんな態度とっていいのか?
大好きだって言っていただろ?嫌われるぞ。」
ツンデレもほどほどにしろ。そう付け足すと、わたしを見る。
A「…違うのっ!!だから…」
クロハ「へー。大好き?」
クロハは、わたしの言葉を無視して話を進める。
ニヤァっとした顔に少しイラッとして、立ち上がって部屋を出ようとしていたその時だった。
クロハ「…おいっ。」
いきなり視界が歪んで意識が遠退く。
最後に聞こえたのは、クロハのその声だけだった。
──────────────────────
ふと目をあけると、そこは自分の部屋の天井だった。
「…起きた?」
そう声がすると、クロハの顔がドアップで、わたしの瞳にうつされた。
クロハ「倒れんなって言っただろ。俺。」
いきなりのクロハにびっくりして、バッと勢いよく起き上がると、クロハとおでこをぶつけた。
A「…いったぁっ。」
額に強い痛みを感じ、フラッとよろめいた。
するとクロハが、背中を支えて助けてくれた。
力…あるなぁ。
そのままゆっくりとわたしの体を倒すと、布団をかけられた。
A「……優しいね。」
クロハ「あんだよ。熱で頭 イっ ちゃったか?」
ぐぃっとわたしの頬をつねると、笑いながらそう言った。
笑っている顔は、すごく久し振りだ。
前と変わってないじゃん。
そういう顔
今もできるじゃん。
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しづゆう。 - クロハ格好よすぎです// 小説面白いです!更新ファイトです! (・∀・´)ゞ (2016年5月26日 17時) (レス) id: a227697c47 (このIDを非表示/違反報告)
みらーる - 女郎蜘蛛さん» 言えてますね!クロハいつもより優しいしぃぅゎっふぁ///キュンキュンしましたぁ!更新待ってます!!! (2015年11月4日 19時) (レス) id: 7e4609fa6f (このIDを非表示/違反報告)
まゆぽん - 更新頑張ってくださいませ!めっちゃおもろいですWお気に入りにしよ (2015年5月6日 23時) (レス) id: 8e747b4d2c (このIDを非表示/違反報告)
このこの - 見ていて顔が赤くなりました。 (2015年4月3日 11時) (レス) id: 854948b4f0 (このIDを非表示/違反報告)
女郎蜘蛛 - クロハかわい〜って本人の前でいいたい*\(^o^)/* (2015年3月14日 20時) (レス) id: e2f8fa9d2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まろ | 作成日時:2014年10月28日 18時