episode3 ページ5
クロハ「…ったく。色気ねーな。
姫は。」
そう言って、わたしの髪の毛をクルクルと指にかけていじる。
A「…何のつもり?」
目の前にいるクロハを睨み付けると、クロハは、「おー。こわい。こわい。」と言って嫌な笑みを浮かべる。
クロハ「…姫、勘違いしてるじゃん。」
暴れるわたしの手をベッドに縫い付けて、耳元でそう言う。
A「ひゃっ…。」
さっきよりも低い声で、吐息混じりに言ったから、心臓が高鳴ってうるさい。
クロハ「…ククッ。俺の事前と変わってないとか思ってるんでしょ?」
あたりまえじゃん。
あんなに優しい声で、あんな風に優しく抱き締めてくれるのなんて。
前のクロハと同じだ。
クロハ「…前の俺と重ねるのやめろ。
迷惑。」
最後、耳にフッと息を吹き掛けると、クロハは足早に部屋を出ていった。
──迷惑。──
そうだ。
アザミの言う通りだった。
前のクロハは、そんなこと言わない。
もうクロハは、違う人みたいになってしまっていたのだ。
わたしは、前のように
かっこよくて
優しくて
暖かいクロハが
大好きだった。
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しづゆう。 - クロハ格好よすぎです// 小説面白いです!更新ファイトです! (・∀・´)ゞ (2016年5月26日 17時) (レス) id: a227697c47 (このIDを非表示/違反報告)
みらーる - 女郎蜘蛛さん» 言えてますね!クロハいつもより優しいしぃぅゎっふぁ///キュンキュンしましたぁ!更新待ってます!!! (2015年11月4日 19時) (レス) id: 7e4609fa6f (このIDを非表示/違反報告)
まゆぽん - 更新頑張ってくださいませ!めっちゃおもろいですWお気に入りにしよ (2015年5月6日 23時) (レス) id: 8e747b4d2c (このIDを非表示/違反報告)
このこの - 見ていて顔が赤くなりました。 (2015年4月3日 11時) (レス) id: 854948b4f0 (このIDを非表示/違反報告)
女郎蜘蛛 - クロハかわい〜って本人の前でいいたい*\(^o^)/* (2015年3月14日 20時) (レス) id: e2f8fa9d2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まろ | 作成日時:2014年10月28日 18時