episode12 ページ14
ばくばくばくばく…
心臓の大きな音がおさまらない。
どうしよう。
どうしよう。
変な夢見たからかな。
入浴をすませ、タオルで髪の毛をふきながら、自分の部屋へ戻っている最中だった。
A「…はぁ。」
思わず溜め息が漏れる。
クロハ…
クロハ…
「姫。」
部屋のドアに手をかけると、後ろから声がきこえて、ビクッとなる。
今、会いたくない…!!
クロハ「暇つぶしにチェスでもしよう。」
鼻が触れるくらいまで顔を近づけ、わたしに言うクロハは、ニコッと笑っている。
A「…わたし下手だもん。」
なかなかゲームなどがうまくできないわたしは、昔からクロハに教えてもらっていたのだ。
でも、下手は。下手。
たしかクロハは、すごく上手だった。
クロハ「いいだろ。付き合えよ。」
強引にクロハに手をひかれ、クロハの部屋まで連れていかれる。
ごつごつとしたクロハの大きな手がわたしの指と絡んでいる。
そん状況に自然と頬が熱くなる。
クロハ「…あのさ。姫。」
クロハがいきなり話題をふってくる。
クロハ「髪の毛とか乾かしてもっと厚着しないと。
俺、襲っちゃうかも。」
クロハの意地悪そうな笑顔に、「からかわないでっ。」と、そう言うと、クロハの手をぎゅっと強く握り返す。
でも、見えちゃったんだ。
気のせいかもしれないけど。
クロハの顔が
少しだけ赤くなっているの。
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しづゆう。 - クロハ格好よすぎです// 小説面白いです!更新ファイトです! (・∀・´)ゞ (2016年5月26日 17時) (レス) id: a227697c47 (このIDを非表示/違反報告)
みらーる - 女郎蜘蛛さん» 言えてますね!クロハいつもより優しいしぃぅゎっふぁ///キュンキュンしましたぁ!更新待ってます!!! (2015年11月4日 19時) (レス) id: 7e4609fa6f (このIDを非表示/違反報告)
まゆぽん - 更新頑張ってくださいませ!めっちゃおもろいですWお気に入りにしよ (2015年5月6日 23時) (レス) id: 8e747b4d2c (このIDを非表示/違反報告)
このこの - 見ていて顔が赤くなりました。 (2015年4月3日 11時) (レス) id: 854948b4f0 (このIDを非表示/違反報告)
女郎蜘蛛 - クロハかわい〜って本人の前でいいたい*\(^o^)/* (2015年3月14日 20時) (レス) id: e2f8fa9d2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まろ | 作成日時:2014年10月28日 18時