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「私の小さい頃の夢、なんだと思う?」
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ベッドの中、布団の外はまだ寒いから
布団を首下まで被って俊哉くんに聞いてみる。
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「え〜?パン屋さん、とか?(笑)」
「ブッブー」
「ケーキ屋さん?」
「違うよ」
「タピオカ屋さん」
「なにそれ...」
「焼肉屋さん?」
「...ねー、なんで食べ物ばっかりなの?」
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下から見上げるようにジトーっと俊哉くんを睨むと
おでこにチュっとキスをされた。
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「ごめんごめん(笑)正解教えて?」
さっきよりも近くなった距離で囁かれる。
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「...プリンセス」
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言った後で、何言ってんだ私!って我に帰る。
成人済みの大人の女が、初めて抱かれた後に...
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恥ずかしくなって顔を見られないように
俊哉くんの首元に顔を埋める。
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呆れたような笑い声が聞こえると思ってた
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「なんだ、もう叶ってるじゃん」
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呆れても、笑ってもいないその声に顔を上げる。
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「だって、Aちゃんはもう俺だけのプリンセスでしょ?」
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私だけの王子様は、どうやら私を幸せにする天才みたいです。
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-fin-
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作者名:コツメ | 作成日時:2019年6月10日 22時