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私が苦しくなると気づいたように俊哉くんは唇を離し私の顔のパーツにそっと口づける。
俊哉くんの舌先が濡れた私の下唇を拭う。
最後にリップ音が響く軽いキスをされると
お互いのおでこがコツンっとくっついた。
「なんかドキドキするね(笑)」
照れた眼差しでそんなことを言う俊哉くんが心の底から愛おしくて。
だけど、きっと私よりも大人な彼は私の緊張をほどいてくれようとしてるんだって気付いたから。
ますます好きがとまらなくなる。
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俊哉くんが私のワンピースに手をかける。
緩んだワンピの肩を彼の指先が掬い上げ
肩からゆっくりと滑ると、流れるように私を守る物が床へと落ちた。
俊哉くんに優しく肩を押されると
呆気なくベッドに押し倒された。
私の太股の横に右膝だけかけて、私を見下ろす。
徐々に、露になる俊哉くんの身体は思っていた以上に綺麗で
意外と筋肉質なことに驚いた。
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「俊哉くん、筋肉すごい」
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照れ隠しでつい、場面にそぐわない言葉を投げかけてしまう子供な自分。
それでもそんな私に呆れもせず、笑ってくれる。
「Aちゃんに褒めてもらえるなら、俺もっと筋トレ頑張っちゃおうかな〜」
なんておどけた声を出しているくせに
右手はちゃっかり私の胸を優しく包んでる。
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嫌でも漏れてしまう声に恥ずかしくなって、ギュッと俊哉くんにしがみついたら
小さく"可愛い"って声が聞こえて。
だんだんと降りてくる手に、ドキドキと期待と不安が入り混じった味わったことのない感情。
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「よかった〜〜」
突然大きな声を出す俊哉くんに
「な、なに?!」
ビクッとなる私。
「んや、ちゃんと濡れてるなーって。」
「っは?!」
何でそういうこと言うの!って怒ったら
大事なことじゃん。って真剣な顔で言ってくるから調子狂う。
「Aちゃんも気持ちいいって思ってくれてるんだよね?」
「...うん」
「俺もすっごい気持ちいい。」
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恥ずかしいけど、やめてほしくない。
不安な気持ちが溢れそうだけど、気持ちいい。
初めての感情に酔いしれて、ハマっていく感覚。
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「はいるよっ?」
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既に息が荒い俊哉くんが私の中に入ってきたとき
"不安"は全部消えて
ただただ愛おしい、ってそんなことだけ思っていた。
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作者名:コツメ | 作成日時:2019年6月10日 22時