19,色 ページ20
〜〜〜
「先輩、!何食べます…?そうだなぁ…あ、彼処のコロッケでも買いましょうか!」
赤、白、緑…
クリスマスのムードにすっかり酔っている人々の一員になれてこの上なく満足なりけり(雑
なんやかんやでかなりラッキーな私は、こうして先輩とデート(むふふ)を楽しんでいた。
「コロッケ、…構わぬ。」
じゃあ早速買って来ます!
〜〜〜
買って来ましたよ〜!はい、あーん、なんちって。
「…ん、…美味。」
………?
うおおおおお!!?先輩、いま食べましたよね、!?私のあーんを受け取りましたよね、!?
「……?」
キョトンとする先輩、そして。
「…!!んっ、すまぬ…その、食べろという意味なのかと思い…、、気にするな…。」
顔をかあっと染め上げて手のひらを口元に当てる先輩。
…ん?何だろうこれ。…夢か、それともあれか、私は今天国にいるのか。
「気にしないで下さい、!そういう意味ですから!はい、あーん?」
……
「…春宮は食さぬのか…?」
…ぎゃんかわ…。
「嗚呼、食べますよ、!でも大丈夫です。私の分は有るので、これは先輩のですよ!」
「…そうなのか。良かった。」
なんかいい子だな…
なんて、ふと思った。
私、素直な先輩も格好良い先輩も、大好きなんだなぁ。
…今の先輩が、自分は指名手配犯なのだと知ったら、どんな顔をするだろう……
首領の配慮で、暗殺の仕事は先輩には流れて来ないし、物騒な書類等は黒とかげが率先して片付けてくれている。
だから先輩は、自分が「人殺し」であり「黒き禍狗」と呼ばれていることなど、知るよしもないのだ。
思い耽っていた私を、先輩の声が呼ぶ。
「春宮」
コロッケの包み紙をポケットに突っ込み、突然真剣な顔つきをした先輩に不安がよぎる。
「はい、?」
「可笑しなことを問う。」
…?
「どうぞ。?」
「…春宮は僕の、何だ。」
そこには不安気な色を灯らせた瞳があった。
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【文スト】はーい、皆さんいつまでそれやるんですか、そろそろ泣きますよー
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柴犬信者(プロフ) - 芥川可愛いー (2020年4月30日 19時) (レス) id: 3b3c8d2b0e (このIDを非表示/違反報告)
マリモ - 受験終わりました!また書きます (2018年3月6日 12時) (レス) id: 546fb83b59 (このIDを非表示/違反報告)
マリモ - クリスマス過ぎちゃいましたね(白目)…ですが亀更新ですので、しばらくクリスマスの下り続きます、w(なんてったって今の時点でまだ前日ですしw)申し訳ないですが、お付き合い下さいませ、! (2017年12月30日 1時) (レス) id: 44660167ed (このIDを非表示/違反報告)
マリモ - ふぁあああ、!!お気に入りにしてくださった方、ありがとうございます!!!投票も嬉しい限りです!駄文ながら、宜しくお願い致します!! (2017年12月17日 10時) (レス) id: 44660167ed (このIDを非表示/違反報告)
マリモ - ん、あ!ありました!すみません、!外しておきました! コメント有り難うございました^^ (2017年12月17日 1時) (レス) id: 44660167ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マリモ | 作成日時:2017年3月12日 23時