繋いだ手3

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浦田side


宇野から結婚報告を受けたのは数ヶ月前、部下が帰り始めてまばらになった頃、俺もそろそろ帰ろうかと考えていた時に部屋のドアがノックされた。


そこに入ってきたのは宇野と西島くんで結婚することになったと聞いたんだったな、その時の2人の幸せそうな顔今でも覚えてるよ。


宇野は気が強いけどA同様人を思いやる優しい心を持った可愛い部下だ。


宇野とAはうちの課のマドンナ的存在になってて、朝礼で結婚することを報告した時、項垂れる男達がどれほどいたか。


俺はそんなマドンナ的存在の可愛い部下を父親みたいな気持ちでずっと見守ってきた、ていってもそんなに年離れてないからね？笑


浦「西島くん、何度も言うけど宇野の事泣かせ
　 たらただじゃおかないよ？
　 わかってるよね？」


江原に絡まれてた西島くんは俺の方を見ると真剣な眼差しを向けてきた。


西「わかってます、必ず幸せにしますから。」


2人の様子もずっと見てきてたから大丈夫だと思うけど、一応ね？


あとはこっちにも。


浦「與くんはいつするの？」


隣に座ってる與くんに何かは濁したままちょっとした意地悪で聞いてみたら、察しのいい彼は驚いた顔をした後こう告げた。


真「その時になったら必ず報告しますんで。」


と笑顔を見せた。


浦「與くんもわかってるよね？
　 Aの事泣かせたらただじゃおかない
　 よ？」


真「もう泣かせたりしません。
　 浦田部長、あの時はほんまに色々とありが
　 とうございました。
　 俺大切にしますから。」


うん、こっちも大丈夫そうだな、俺が色々言わなくても2人とも大事にされてると確信できた。


当のAはまだ写真を見ながら宇野と2人で楽しそうにしてて俺達の会話には気付いてないみたい。


この2人から報告を受ける日も早そうだな、また項垂れる奴ら多いだろうな、なんて1人思いながらビールを飲み干した。


それにしても娘を嫁に出す時ってこんな気持ちなのかなー、なんか俺ほんとに父親になった気分笑





可愛い部下が幸せになってくれれば、それが俺の幸せ。

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