繋いだ手3

祝杯 ページ13

実彩子side


【かんぱーい！！】


部長の一声で始まった飲み会、いつものようにお互いの部署が集まり飲み会が開かれていて、
私達はいつもの如くお互いの部長と同じテーブルを囲んでいた。


末吉さんは無事に息子さんが産まれたのと結婚祝い、私達は1ヶ月後に控えた結婚をみんなが祝ってくれることになったの。


私達の結婚式にはお互いの部長と同期数名、あとは仲のいいメンバーが出席してくれる事になっているんだけど、流石に全員は無理だからね、それで今日飲み会が開かれてるわけ。


江「3人ともおめでとう、めでたいことだな！
　 でもさ、上司差し置いて先に結婚とかどう
　 なの？」


隣の隆弘は早速江原部長に絡まれてる(笑)


西「え？！俺じゃなくて末吉さんでしょ先なの
　 は…。」


末「さーせん笑」


浦「江原羨ましいからって絡むなよ、ウザい
　 よ。」


そうピシャリと言ってるうちの浦田部長は噂では恋人がいるみたいで、どうやらいないのは江原部長だけみたい、そりゃ絡みたくもなるよね笑


江「ったく、千晃ちゃんも恋人いるって言うし
　 俺だけじゃん寂しいの…。
　 くそー飲んでやる！西島付き合えよ！」


西「わかりましたって…。」


ビールを注ぎながら言ってる隆弘、今日も飲みすぎるパターンか…なんて思いつつ楽しく始まった。


あ「末吉さん、お子さんの写真とかないんです
　 か？」


末「見る？ちょー可愛いよマジで！」


1週間ほど前に産まれたお子さんは男の子で、里帰りをしている奥さんのところへ休日を利用して会いに行った時タイミングを見計らったかのように陣痛が始まって立ち会えた、と嬉しそうに話していた。


末「可愛くね？」


スマホを手渡されたAと一緒にスマホを覗き込む、そこには笑窪を作った笑顔で小さな赤ちゃんを抱っこする末吉さんが写っていた。


あ「可愛い〜目がぱっちりしてる！」


実「ほんとに可愛い！」


真「俺も見たい、ほんまや可愛いな。」


3人でスマホを覗き込みながら、口々に可愛いを連発する私達に嬉しそうな末吉さん。


あ「名前は何て言うんですか？」


末「輝くって書いて輝(ひかる)ってつ
けたんよ。
　 光り輝く人生が送れますようにって。」


浦「いい名前だね。」


【光り輝く人生が送れますように】


その素敵な言葉と名前を聞いて、私達の間に子供が出来たら私もそんな素敵な名前をつけてあげたいな、なんて1人思う。

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