検索窓
今日:1 hit、昨日:30 hit、合計:69,720 hit

お嬢様の失敗 ページ16

その後の朝練はみんなどこかぎこちなく、虹村さんに心配され続けた

緑間は普段外さないようなボールをポコポコ外すし

Aは終始そんな緑間を笑顔で見つめていた

赤司はずっと怖い顔でシュート練習をし続け

桃井はそんな3人を心配そうに見ていた

青峰もバスケ部を覗きに来る女子の胸がどうだとか馬鹿な話をし続けていた

いや、青峰は通常運転である


キーンコーンカーンコーン


チャイムがなり朝練が終わったと同時にAは緑間の元に駆け寄った

『お疲れ様!!

これ飲み物…さつきに教えてもらって作ったんだけど…』

緑「あぁ、ありがとう」

グビッ

緑「ブフォッ」

Aから手渡されたスポドリを飲んだ緑間は途端にむせた

『え…?美味しくない…?』

Aが不安そうな顔で緑間の顔色を伺う

緑「い、いや、美味しいのだよ」

『ちょっと貸して…((緑「待て、関節キ…」))マズッ!!

何これ!!無理して飲まなくていいよ』

緑「いや、飲む

Aが作ってくれたのだから」

緑間は一気にスポドリを飲み干した

『あり…がと…』

緑「別にいいのだよ

それより教室に戻らないと遅刻してしまうぞ

また後でな」

Aの頭にポンと手を置いた緑間は教室に入っていった





赤「A、次は移動教室…おい、聞いてるのか、A!!」

『はっ!!

ごめんなさい。少し考え事をしていましたわ』

赤「また緑間か」

『…』

赤「あいつなんだろ?

Aが決めた相手っていうのは」

『…』

反応はない。が、顔を見れば一目瞭然だった

授業にも全然集中できていない

まあAは授業を聞く必要などないのだから別にいいのだけれど

それよりノートに真ちゃん♡などと書いて1人でキャッキャするのはやめてほしい

俺が集中できない




『真ちゃ〜ん』

緑「Aか、どうした?」

『これね、家庭科の授業で作ったの!真ちゃんに食べて欲しくて…』

緑「クッキーか、頂くのだよ」

1口食べた緑間が一瞬複雑そうな顔をしたのをAは見逃さなかった

『まずい…?』

緑「おいしいのだよ」

パクっ

『やっぱりまずい…

いいことを思いついたわ!!

真ちゃん、また後でね!!』

嵐のように過ぎ去って行ったAを緑間は呆然と見つめるしかなかった

お嬢様の入部→←赤色の気持ち



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
99人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

輝夜(プロフ) - circleさん» はいっ!めちゃくちゃ楽しみにしてます〜!! (2019年10月2日 22時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
circle(プロフ) - 輝夜さん» ありがとうございます!掛け持ちしてる作品があるのでゆっくり更新になってしまうかと思いますがお付き合いください^^ (2019年10月2日 22時) (レス) id: ac596bfda9 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - この作品めちゃくちゃ好きです!更新楽しみにしてます!!! (2019年10月1日 1時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:circle | 作成日時:2019年9月1日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。