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緑色の動揺 ページ14

俺はいつものように早起きをしておは朝占いを見ていた

"1位はかに座のあなた!

運命の出会いがあるかも!?

ラッキーアイテムは青色のシャーペン"

ふん、運命の出会いか…

青色のシャーペンを筆箱にいれ、俺は家を出た

昨日は午後の部活に出ることができなかったから念入りにシュート練習をしなければならない

そういえばアメリカから来た転校生がバスケ部に来たとか赤司が言っていたな

1on1で青峰が負けた、とか

スリーは上手いんだろうか

アメリカからか…

アイツと知り合いだったりするのだろうか

まさかな、アメリカといっても広い

ダメだ。今日は集中できていない

もう一度ボールを持つ手に力を込めシュートを打った

『綺麗…』

普段俺しかいないはずの時間帯なのに人の声がして驚いた

後ろを振り返ると見知らぬ女が立っている

緑「誰なのだよ」

そう聞くと女は目を見開いた

あぁ、またこの語尾に驚かれているのか

何がそんなにおかしいのは俺にはさっぱり分からない

が、女の反応は俺の予想を裏切るものだった

『真…ちゃん…?』

緑「ん…?」

俺の事をそう呼ぶのは昔からアイツだけだ

その瞬間毎朝眺めている写真と目の前にいる女の姿が一致した

緑「A…か…?」

『ほんとに…ほんとに…真ちゃんなの?』

緑「あぁ」

そう答えた次の瞬間にはAは俺の腕の中にいた

今まで会いたくても会えなかった、触れたくても触れられなかった彼女が今自分の腕の中にいる

信じられなかった

『真ちゃん、真ちゃん、真ちゃん』

ひたすら嬉しそうに俺の名前を呟いている

緑「そんなに呼ばなくてもいいのだよ」

『会いたかった

ずっとずっと会いたかった』

彼女が俺が思ったのと同じことを言った

緑「俺も、なのだよ」

『語尾も相変わらずなのね』

ふふっと花が咲くような笑顔を見せる彼女

緑「Aも相変わらず綺麗なのだよ」

『やめてよ、恥ずかしい…』

頬をほんのりピンクに染めて俯く彼女が愛おしい

無意識に彼女の頬を包み上を向かせていた

やっぱりおは朝はよく当たる

赤色の気持ち→←お嬢様の再会



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輝夜(プロフ) - circleさん» はいっ!めちゃくちゃ楽しみにしてます〜!! (2019年10月2日 22時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
circle(プロフ) - 輝夜さん» ありがとうございます!掛け持ちしてる作品があるのでゆっくり更新になってしまうかと思いますがお付き合いください^^ (2019年10月2日 22時) (レス) id: ac596bfda9 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - この作品めちゃくちゃ好きです!更新楽しみにしてます!!! (2019年10月1日 1時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:circle | 作成日時:2019年9月1日 17時

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