・得意分野 ページ8
____桃井side
“__鹿乃修哉__”
“__北条A__”
そう名乗った2人の少年少女は、私の隣と、みどりんの後ろの空席2席に決まった。
…まぁ元からここは空席だったから、なんとなぁーくこの席に来るかなーなんて思ってたりしたはしたけどまさか本当に来るとは思わなかった。
貴「…えぇっとぉ………、よろしくねぇ?“ 桃色ちゃん ”」
桃「ぁ…、うん、よろしく…!」
正直言って全然仲良くしたくない←
…それでも、今の私には十分すぎるくらいの言葉だった。
桃「(…また…。始まるのかな)」
あの恐ろしい、“時間”が。
もう二度と目にも映させたくない、あんな“光景”。
…なんで私は嫌われるのだろう。
…みんなの近くにいるからだろうか。
…ならいっそのこと、バスケ部と縁を切ってみんなとも関係を切ればいいのではないのだろうか。
…いや、無理だ。そんなのみんなは良くても、私は耐えられない。
…ならば。いっそのこと。
桃「…ねぇ、北条さん。貴方は___…」
貴「…ん?」
桃「…__何処の部活に入るの?」
…事前に、相手の行動を読み取ればいい。
よく考えたら、そんなの今まで私がやって来た、得意分野じゃないか。
情報から、推測する。
そんなの今までずっとやって来た、私の唯一の取り柄じゃないか。
…そうだ。そうじゃないか。
…そうやって、事前に推測しておけば___…
…みんなに迷惑かけることなんて、ないじゃないか。
貴「んーんとねぇー…。私はねー」
“ バスケ部 ”
そんな単語が口から出てくるのを待ちながら、私はじっと構えた。
…そんな予想すらも木っ端微塵になる真相までアト_____…
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狩野 シュウ(プロフ) - デブスちゃん(仮)がシュジンの小説は初めて見ました!更新待ってます♪ (2015年1月6日 15時) (携帯から) (レス) id: f9493693f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オーレィ*ら王 | 作成日時:2014年10月26日 20時