君にだけは負けたくない！【赤司征十郎】

９・ザ・沈黙☆ ページ10

A「どーしたの、赤司くん？」


私は赤司くんのところまで駆けて行った


赤司「あぁ、黒瀬さん。悪いんだが生徒会の会議が少し早まってね。今からなんだ、来れるかい？」

A「分かった、ちょっと待ってて！………皆、ちゅーもーく！」



私が大声を上げると全員こちらを向いた


A「今から生徒会の会議になってしまったので、代理で山田 小鳥をキャプテンにします！本当にすみません！！行ってきますっ！！！！！」

小鳥「いいからさっさと行って来い」


A「あいてっ！」



小鳥に頭をチョップされた

いつものことだが、いつものように痛い


赤司「…………もういいか？」

A「あ！ごめん…、んじゃ行ってきまーす！」



皆に手を振って体育館のドアを出た


中からは｢いってらっしゃ〜い｣とか何か言っているのが聞こえた




さて、ここからは私と赤司くんの２人だけとなった



赤司「じゃあ、行こうか」

A「…うん、そだね」



２人で生徒会室へと歩き出した




赤司「……………。」

A「……………。」




分かってはいたけど……



ザ・沈黙☆





私はこうゆうのが凄く嫌いだ

何か話題でも作ろう

うん、そうしよう




A「……ねー、赤司くん」

赤司「……黒瀬さん」



２人 ｢｢あ｣｣




同時にお互いを見合った


私はちょっと心の中で

｢うわ〜、これよくある『先に言っていいよ』『いや、そっちからでいいよ』みたいな展開だ〜…｣


と、苦笑いしていた(心の中)





赤司「………そちらからでいいよ」


「出たー、想像的な展開キマシター！」

……とかは、絶対に言わない


A「いいよ、別に大した事じゃないから」


私はちょっとこの展開を楽しむことにした



赤司「俺も別に大したことでは無い」


A「え？……ぁ、うん」






赤司「……………。」

A「……………。」




また沈黙かぁぁぁぁぁぁ！！！！！！

楽しむどころか逆に超つまんなくなっちゃったんですけどぉぉぉ！





赤司「………大丈夫か？」

A「……………。」


あーもう、何で赤司くんとは

同じクラスで

隣の席で

一緒に生徒会やってるのに


全然、話したことが無いとか……



そーゆーの初めてなんですけどぉ！



赤司「………黒瀬さん！！」

A「ふわあぁいい！！！！」←はい


赤司「生徒会室、通り過ぎてるんだが？」

A「え？…あ…/////」



私の黒歴史が出来ました★

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