【花宮真が誘拐されました。】

誘拐：14 ページ16

【私はこの部屋に閉じ■■られた者。
名前は■■誠治。

もしまた私と同じ状況■■る者が現れ■ときのためにいく■か書き残すことにする。】



「……よし、」


やはり読みは当たっていたようだ。

苗字に当たる部分は何かの水分で滲んで見えないが、大凡のところは読める。
この滲んだ部分は他にもいくつかある。汗か、もしくは涙か。判断する要素はないが、字の汚さを含めて考えると追い込まれている状況だったのだろう。




【まず最初にこの建物がある場所は、
東■都○○区△△町■■■■■。
かつて、とある薬品■社が使って■■施設だ。】




なんだ、肝心の住所の部分は見えないが、○○区△△町と言えば家のすぐそばだ。
まぁAが1人で全部やったと言っているのだから、あまり離れているとは思ってなかったけど。





【■の会社は事業の失敗によ■、倒産の危■にあった。それを防ぐ■めに会社は様々な裏稼業に手を出■■が全て上手くいかなかった。
私も何度も手を貸した―――会社が裏の仕事に手を■■た証拠は私がほと■ど握っていたのだ。

あ■日私は上司に呼び出■れ、証■■私ごと揉み消す為に、ナイフを持った人物に襲■れた。】


【私は■抗した、そしてあ■■ことか―――】






















【その人物を、殺めてしまったのである。】

















……嘘、だろ。

そんな重い話がすぐ近くであったっていうのかよ。


メモのおもては、「そして気付くとここに幽閉されていた」と締めくくられていた。
端に書かれた日付は６年前のものだった。









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作者のＭａｅです！


文化祭や課題や部活でなかなか占ツクに来られず、久々に来てみたらびっくりしました。
たくさんの評価、お気に入り、コメントありがとうございます！！

もう少しで文化祭なのでまだちゃんと更新することはできないと思うのですが、できるだけ早く更新できるよう頑張ります！

これからも不憫な花宮と勝気な夢主、頑張る霧崎ズをよろしくお願いいたします！






追伸

手紙の日付を８年前→６年前に修整しました。

追う者［３］→←誘拐：13

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