誠凛高校のマネージャーは優しく微笑むキセキの女神？！

屋上 ページ20

＊リコの家＊
景虎「今年もやる？」

リコの父 景虎が､リコの部屋の扉に､
腕を組んで寄り掛かりながら言う｡

リコ「衆人監視の中で､
最大限の力を発揮するには､
あれくらいの度胸は､
見せてもらわないと｡」

机に向かいながら答える｡

景虎「そらー…お前を乗せる､
方便だったんじゃないのか？」

リコ「今年も乗せてほしーの｡」

少し口角を上げる｡

景虎「乱暴だなぁ…」

ガチャッ キィーッ…

リコ「ん…？」

景虎「熱心なのはいいが､
お肌に悪いぞ…もう休め｡」

部屋を出て､
扉越しに言う｡

リコ「もうちょっとー｡

2年の個別プログラムも､
詰めとかないと｡」

景虎「大概にな｡」

リコ「ふっ」

ガチャンッ

景虎とリコが笑いながら会話し､
景虎は扉を閉めた｡

リコ「育てるっていいわー｡」

穏やかな顔で言った｡






＊屋上＊
リコ「ふっふっふっ 待っていたぞ｡」

腕を組んでドヤ顔で言う監督｡

大我「アホなのか…？」

テツ「決闘？」

『監督？』

大我「つーか､忘れてたけど､月曜って…
あと5分で朝礼じゃねぇか！」

大我の声が校舎に響き渡る｡

大我「ほら！とっとと受け取れよ｡」

尻ポケから入部届けを取り､
監督に渡そうとする大我｡

リコ
「その前に一つ言っておくことがあるわ｡」

1年『「「ん(あ・え)？」」』

リコ「去年､アイツ等に監督頼まれた時､
約束したの｡全国目指して､
ガチでバスケをやること｡

もしあんた達にその覚悟がなければ､
同好会があるからそちらにどうぞ？」

大我
「は？そんなんあるに決まってんだろ｡」

リコ「あんた等が強いのは知ってるわ｡
けど大切なことを確認したいの｡

どんだけ練習を真面目にやっても､
いつかだの､出来ればだのじゃ､
いつまでも弱食だからね｡

具体的かつ高い目標と､
それを必ず､
達成しようとする意志がほしいの｡」

具体的かつ高い目標
必ず達成しようという意志…

リコ「で､今！学年､クラス名前､
今年の目標を､
ここから宣言してもらいます｡

さらにできなかった時はここから､
全裸で好きな子に告ってもらいます｡」

1年「「えぇーーー！！？？」」

大我「は？」

テツ「…………」

『なっ…！』

全校生徒がいる
グラウンドをさした後､
最後はニヤニヤで言い切る監督｡

全裸で好きな子に告るって…

今なんか､
サラリとスゴいこと言った！？

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