リクエスト番外編【おしおき】4 ページ37
「大体、私とご飯に行ってどうして美澄さんが男に襲われるんですか。私が襲うなら分かりますが。」
「…何が起こるか分かんねーじゃん。オマエだって一夜の過ちとか犯す可能性だってあるだろ。」
「私は未成年に手を出す趣味はありません。アナタはどうだか知りませんが。」
「…。」
「大人の嫉妬ほど、醜いものはないですよ。」
「…うるせー。」
* ・ * ・
しばらくすると五条先生は戻ってきて、私の隣にドカッと座ると伊地知さんに、出して、と不機嫌そうに言った。
『…五条先生、なんか怒ってます?』
「…A、今何時か分かってる?」
『え、21時…』
「遅いでしょ。僕がケーキを買って待ってるっていうのに。」
「え、21時がダメなんですか?小さい子どもじゃないんだから、別に少しくらい遅くなったって良いじゃないですか。」
少し口を尖らせて言う。
私が不満げに言ったのにムッとしたのか、五条先生は私の鼻をつまんだ。
『はなをつままないでください。』
「じゃあ、今度から20時には帰ってくるって約束しなよ。」
『いーやーでーすー』
チッと言う小さな舌打ちが聞こえて、鼻が解放された。
つままれた鼻を押さえていると、五条先生は今度は私の肩をグッと抱き寄せて、耳元で囁く。
普段のおちゃらけた声ではなく、甘くて低い、服従を促すような声。
「僕の言うことが聞けないなら、後でお仕置きだよ、A。」
脳が甘く痺れて、しばらく動けなかった。
時間とともにだんだんと顔が、頬が熱くなってくる。
それを満足そうに見ている五条先生には気づかなかった。
(…私は一体何を見せられているんでしょうか。)
ルームミラー越しに様子を見ていた伊地知は誰にも気付かれないように、小さくため息をついた。
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夢花(プロフ) - ユリ.さん» ふふふwwwそうなんですかwwwこれぞ小説のちか(((殴 メタメタァ (2021年5月7日 9時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ.(プロフ) - 夢花さん» マジで息できないですよね。(笑)終わった後息も絶え絶えになりますもんね!夢主ちゃんも呼吸困難になったと思いますが、ここで死なせてもアレなのでちゃんと息できたことにしてます。(笑) (2021年5月7日 7時) (レス) id: c519aef02a (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 普通にこしょこしょは死人でますよ?だって息できないもん{笑ってるから}(・_・) (2021年5月6日 16時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ.(プロフ) - 陽菜月さん» 口から心臓はやばい!(笑)しまってしまって〜(笑)もう少し待っててくだされな!まだ本調子になれず…(;_;) (2021年4月16日 6時) (レス) id: 5035154a58 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜月 - もう、続きをワックワック胸を踊らせながら待ってます!!(ワックワック!んあ!?ワクワクしすぎて口から心臓が!?グロイ!) (2021年4月15日 22時) (レス) id: 6820255b8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユリ. | 作成日時:2021年4月2日 20時