09 kano ページ10
「じゃあ改めて自己紹介をするね。」
Aはにっこり笑って言った。
「あたしの名前は
鹿野Aです!
よろしくお願いします。
キドさん、セトさん
えっと…修哉くん。」
最後だけ、顔を赤らめる言ったA。
それにムッとしたのかわからないけど、
「じゃあ、私のことも
つぼみって呼んでよ。
カノだけとかずるい…。」
「そうですよ!
僕のことも幸助って呼んでください!」
なんて言って2人して僕を睨む。
なにこれ?
なんで睨まれなきゃいけない訳?
ひとり寂しく思っていたが、
「そう?
じゃあそう呼ばせていただきます!
つぼみちゃん、幸助くん!」
Aはそう言ってにこっと笑い、
僕たちとも馴染んできて…
_________________
「で、僕たちは姉ちゃんの
家族になるまで、孤児院で仲良く暮らしてたんだ。」
僕はにこっと笑って言った。
「きっといい人だったんでしょうね。
話を聞いてると、笑顔の素敵な方なんだって
わかりますもん。」
キサラギちゃんがそう言うと、
「あいつの笑顔はいつも花みたいだったぞ。
どんなときでも、笑顔を外したりしなかった。
でも…」
途中まではキドは微笑みながら話していたけれど、急に目線を下に向けて、顔を伏せた。
「でも、なんかあったんだよね。」
今まで黙って聞いてたヒビヤが口を開く。
「…うん。
Aはね…。」
僕は欺いて言った。
決してにっこりしてもなく、
泣き顔でもない。
ほんわりとした…無理な笑顔を浮かべて。
「Aはね、
事故にあったんだ。
しかもその事故は
本来なら僕たちが被害者になるはずだったのに。」
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manahi(プロフ) - さしくさん» 気になりますよね……。あたしも気になります笑 (2017年7月23日 10時) (レス) id: 45503a6eac (このIDを非表示/違反報告)
さしく - 主人公はどうなるの~~~~ (2017年7月22日 21時) (レス) id: 2cb3830032 (このIDを非表示/違反報告)
manahi(プロフ) - みゆういさん» ですよねぇ、難しいところです泣 (2017年2月8日 15時) (レス) id: 2a4d268a5b (このIDを非表示/違反報告)
みゆうい - 主人公ちゃんどうにか目が治って欲しいと思ってるけどそうしたら能力が、、、(´;ω;`) (2017年2月8日 4時) (レス) id: 42c0cc17a9 (このIDを非表示/違反報告)
manahi(プロフ) - レイミさん» ありがとうございます!がんばって仕上げていきますね! (2016年12月26日 23時) (レス) id: 2ff98cac21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:marna | 作成日時:2016年8月21日 4時