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「目が見えるようになる……!?」
あたしは確信した。
やっぱりカゲプロデイズに入った日に目が見えなくなったんだと。
だから目をつくるという能力を持ったんだ。
「何だ?どうしたんだ?
俺がいない間に……?
あと、つくったぞ、A。
食べやすいように、お粥とかにしたけど……。」
そんな中つぼみは不思議そうな顔をしながらあたしの手にお椀を持たせた。
「つぼみ、ありがとう。
いただきます。」
あたしはワクワクしながらお椀を持つ。
だって人の手料理なんて2年振りだよ!?
あたしは食いつく勢いでスプーンで食べる。
食べやすいから感覚でわかる。
丁度いい、あつさで、あつっ!とはならない。
美味しい……懐かしい。
あったかくて美味しいお粥。
人のあたたかさに似てる。
「ありがとう!ごちそうさまでした!」
あっという間に食べ終えると、
「喜んでもらえてよかった。」
とつぼみは嬉しそうな声で言い、あたしの持っているお椀とスプーンを受け取った。
「後でおかわりしていい?」
あたしがにこりとすると、
「勿論だ。いっぱいつくったから後、300杯はお代わりできるぞ!」
とまたまたつぼみの嬉しそうな声。
「本当?じゃあ300杯おかわりするっ!」
なんてあたしが笑うと皆もクスクスと笑った。
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
「ううーん、どうやったら使えるようになるかな?」
あたしたちはリビングに移動して考えこんでいた。
あたしはつぼみがつくったお粥を食べながら。
つぼみには先ほど目のことを説明した。
(1番驚いていた)
「ねぇ、皆はどうやって能力使ってるの?」
あたしはが聞くと、うーーん……と皆悩んだ。
「目の使い方ねぇ、僕は無意識だし、
前、一回使えただけだから。わかんないよ。」
ヒビヤくんからはこんな返事が返ってきた。
「だから何も考えないで一回やってみたら?」
その言葉に頷きそのままやってみたが……。
「ダメ……だぁ。」
何にも見えない。
「じゃあこれは体に力を入れる!」
シンタローくんが提案。
やってみるも、失敗。
「じゃあ、体をバタバタさせる?」
モモちゃんの提案。
失敗。
「目に力を入れるっていうのはどうっすか?」
………………失敗。
他の提案も全てダメだった。
うーむ、どうしたものか。
63杯目のお粥を食べながら考えていると、
「あ、じゃあさ、
目が見えるようになりたいという気持ちを
強く思ってみたら?」
と修哉が言った。
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manahi(プロフ) - さしくさん» 気になりますよね……。あたしも気になります笑 (2017年7月23日 10時) (レス) id: 45503a6eac (このIDを非表示/違反報告)
さしく - 主人公はどうなるの~~~~ (2017年7月22日 21時) (レス) id: 2cb3830032 (このIDを非表示/違反報告)
manahi(プロフ) - みゆういさん» ですよねぇ、難しいところです泣 (2017年2月8日 15時) (レス) id: 2a4d268a5b (このIDを非表示/違反報告)
みゆうい - 主人公ちゃんどうにか目が治って欲しいと思ってるけどそうしたら能力が、、、(´;ω;`) (2017年2月8日 4時) (レス) id: 42c0cc17a9 (このIDを非表示/違反報告)
manahi(プロフ) - レイミさん» ありがとうございます!がんばって仕上げていきますね! (2016年12月26日 23時) (レス) id: 2ff98cac21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:marna | 作成日時:2016年8月21日 4時