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川上「超疲れた」

「付き合ってくれてありがとう、ノリ」

川上「まあ、俺くらいしか付き合ってくれるやついないでしょ」



「Aを一人で野放しにはできないしねぇ」と笑うノリに「私は猛獣か」と軽く睨むと、「ま、疲れたけど楽しかったよ」と私の頭を撫でて笑った。

埼玉に帰ってきて、初詣行って帰ろうかなんて話しながら神社の方に向かっていると、見慣れた背中が目に入る。



「げっ……」

川上「あ、見覚えあると思えば」

若林「あ、ゴリラじゃん」

「新年早々ゴリラってねぇ!やめてよね!」



「じゃ、サル?干支だし」とバカにしたように笑って私を見るのは豪ちゃん。地元が同じだとこういうところで会うんだよな…。

友達と来ていたらしい豪ちゃんは、「先行ってて」と友達に告げると私とノリの隣を歩き出した。



若林「川上は、新年早々こいつのお守りご愁傷様です」

「ちょっと豪ちゃん!!」

川上「あはは、疲れた」

「ノリまで!!」

若林「そろそろ川上離れしろよ」



バカにしたように笑う豪ちゃんに、新年早々イライラが募る。私と豪ちゃんの相性の悪さといったら相変わらずだ。「くっそキノコ…」と小さい声で呟けば「A、口悪いよ」とノリにたしなめられた。

境内までやってくると、3人で並んでお参りをする。



「………………」

若林「………………」

川上「………………」

「………………」

若林「……5円でいつまで祈ってんだよ」

川上「思いが強すぎてなんか出てるよ」



真剣にお祈りする私に二人は冷たい目線を向ける。「なにをそんなに祈るんだよ」と呆れられた。

監督とあわよくばあんな関係やこんな関係に、

そして甲子園に行けますように、

あとは健康と、学問と、なんやらかんやら欲張ってしまった。



若林「どうせ祈ってもそのまな板は変わんねーって」

「胸のことなんて祈ってません!!!自力でなんとかするわそんなもの!」

若林「無理無理」

「お前!いい加減にしろよ!」

川上「A、落ち着きなって」



どこまでも酷い豪ちゃんに「なんか恨みでもあんの!?」と半泣きで聞くと、「苛めたくなる顔してんだよなー」と嬉しくもないことを言われた。









どんな顔だよ







「きた!大吉きた!」

川上「クジ運いいね、相変わらず」

若林「でもここ。待ち人、こないって書いてあるけど」

「………監督ぅぅ」





今年もよろしくお願いします!

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作品ジャンル:アニメ
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作者名:ちか | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年11月4日 22時

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